リアルタイム: 革命◇シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

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革命◇シンデレラ

ふたつのイベント
↓↓

ヴァレリーが、ガルムから解放され、一週間程すぎた頃、崩落で通れなくなっていた道が開通したとの知らせが届いた。それと同時、メーリング城の中は、ある話でもちきりだった。

民衆も、使用人も関係ない。階級が唯一なくなる日。

ヴァレリーの手の中には、一枚の招待状がある。
これは、たった今、バモフトからもらったもの。聞いたことはあるけれど、ヴァレリーはこの招待状を見たことはなかった。

「舞踏会・・・・・・」

アルバンタ王国でも、名前くらいは聞いたことがあったけれど、ヴァレリーは、舞踏会に一度も参加したことがなかった。できもしなかった。

舞踏会は、女であれば、だれでも夢見るもの。王族、民衆、身分隔てなく二十歳をむかえれば参加資格がある。

明日の夜、8時に用意するようしておいてくださいませ。
バモフトの言葉は、まだヴァレリーの頭の中に残っている。
まだ手の中にあるものを信じれない気持ちでいっぱいだけれど、確かにそれはヴァレリーの中へとあった。

ヴァレリーは衣裳室の中からドレスとアクセサリーを持ち出すと、部屋の中のクローゼットのなかへとしまう。
舞踏会がどんなものかが分からずに、ヴァレリーはまだ困惑していた。
もしここにテレジアがいたら、きっと、今日は一晩中胸をわくわくとさせながら明日の事をはなしているに違いない。
でも、いまここに、テレジアはいない・・・・・・。
テレジアの事を思うと、ヴァレリーの表情は浮かない。

きっと今もテレジアは、アルバンタ王国で自分の事を待っているに違いない。
食事はちゃんととれているだろうか? 城が大変な事になんてなってやしないだろうか? 
早くこの状況を知らせてあげたい。テレジアの喜ぶ顔が目に見えてくるのに・・・・・・。
ミゲルがアルバンタ王国にいる。たったそれだけが、今ヴァレリーの中での希望だった。

正午の鐘が鳴ったころ、ヴァレリーはまだ部屋の中にといた。

バモフトから、道が開通したとの知らせが届いたのはさっき。
早るきもちを抑えて、ヴァレリーはテレジア宛てに手紙を書いていた。
するとドアの向こう側からノックされた音が聞こえた。

開けた先にいたのはルイ王子だった。


ヴァレリーはルイ王子と二人、馬車に乗っていた。
行きさきもおしえてもらえないまま。しばらく沈黙だったけれど、ヴァレリーは口をひらいた。
「どこに、行かれるんですか?」
ヴァレリーの言葉に、ルイ王子はまるで何か企んでいるように笑うだけ。そんな表情をしているときのルイ王子の考えはわからないのは知っているつもりだ。
だからヴァレリーは諦めたように景色のほうに視線をやった。

ルイ王子と二人きりでいるのは、やっぱり緊張する。
それはきっと自分だけじゃないはず。
(ルイ王子は・・・・・・舞踏会に来るのかしら)
ふと胸に沸き起こった疑問に、疑問を感じてしまう。なぜ、そんな事を思ってしまうのだろうと。
きっと忙しいだろうし、もし来たとしても・・・・・・。
「ヴァレリー」
上の空だったせいで、ルイ王子の声が届いていなかったことに気がつく。
「す、すいません」
慌てて顔をあげる。
「ルイ」
「えっ?」
「ルイでかまわない」
一瞬、何のことを言っているのか理解できなかった。
「い、いけませんっ」
ルイ王子は、王子だ。このメーリング国の。
「なぜだ? お前も王女だろう」
笑っているルイ王子の瞳は、ヴァレリーの事をちゃかしてはいなかった。けれど同じ王族だとしても、あまりにもその差が違うのはわかる。
「それと、敬語もやめろ」
次から次へとでてくるルイ王子からの無謀な言葉はヴァレリーを唖然とさせた。





そして、一方、アルバンタ王国にも、一本の話が上がっていた。

それは海を越えた、デルソート国からの既報。

「剣闘大会?」
騎士達の訓練からおえた言葉に、ミゲルは聞きおぼえがあった。

毎年、騎士達の腕を国ごとに競い合う大会。もちろん、メーリング王国も常時出席してきた。
騎士達のなかで話題になったこの話だけれど、どうやら話に盛り上がりはない。


「どうせ、今年も不参加さ」
一人の騎士の言葉に、ミゲルは耳を傾ける。
騎士の言葉に、反論を申すものは誰一人としていない。
手の中には参加申込書があるのに。

剣闘大会に出場するためには、まずは予選をかちぬかなければならない。
ミゲル率いるメーリング王国といえば、毎年その名を優勝にと飾る実力国。
けれどアルバンタ王国の騎士達に、そんな実力は到底なかった。


手の中には、チャンスをつかむキップがあるにもかかわらず、騎士達の表情を前に、ミゲルの心は痛む。
たかだか一週間だけれど、やりはじめにくらべればその腕は、確実にあがっていっているのは、指導者として十分にわかる。まいこんだチャンスなのに、それをつかむ運を持っていないのか、つかもうとしていないのか・・・・・・。

結末が分かっている騎士たちは、手のなかの紙切れをくしゃくしゃとまるめる。
その中に、やりきれない想いを残して。


「ミゲル様」
使用人が一人立ち止まっていたミゲルを見つけると声をかけた。
ミゲルは捨てられた一枚の紙を拾うと胸ポケットからペンをだし、なにやらそこにサインをした。
首をかしげる使用人をみると、ミゲルは笑を浮かべる。
「すまないが、これを頼まれてくれないか?」
ミゲルの言葉とおりに使用人はそれをうけとると、承知したと頭をさげた。



・・・・To Be Continued・・・・・


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  •   07, 2015 07:18
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