リアルタイム: 革命◇シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  •   --, -- --:--

革命◇シンデレラ

アマリア
↓↓


酒場の奥へと入ったヴァレリーの目に飛び込んできたのは、ゴージャスな衣装とアクセサリー。
でもそれは、城にあるものとは、異なるものだった。
ヴァレリーは、こんな衣装やアクセサリーを見たことがなかった。
城のドレスを百合だと例えるなら、ここにあるものは真っ赤な薔薇だ。

「よろしく、アマリアよ」
呆然とたつヴァレリーに、手を差し出したのは、ヴァレリーが美女だと思っていた女性。
その手を握り返すと、自分も同じようにヴァレリーは名乗った。

「ここで働きたいと思ってかまわないのかしら?」
アマリアは、ヴァレリーの手のなかにあるそれに視線をやる。
「ちょうど、一人、酒場ガールが足りなくて募集をかけたところだったのよ」
アマリアは、柔らかいヴァレリーの腕に何の躊躇もなく触れる。
日焼けのあともないヴァレリーの白い肌は、アマリアからみても綺麗だった。
「あの・・・・・・」
確かに働きたいと思ったけれど、ヴァレリーの想像を超えているものがここにはありすぎて、でも入ってしまった手前、どうしたらいいのかわからなかった。
アマリアはこの道に熟知している。経験もあった。だからヴァレリーの様子をみて、少し考える素振りをみせた。
「まずは、一日、体験してみてから決めてみたらどうかしら?」
ヴァレリーの迷っている比率が、どちらに傾いているくらいアマリアは見抜いている。けれどここで帰してしまうには惜しい人材だとアマリアは判断したようで、やんわりとヴァレリーの気持ちに声をかけた。
確かにアマリアの見た目は派手だ。
金髪のウエーブはテレジアよりずっとゴージャスだし、肌の露出もヴァレリーの目のやり場をこまらせる。
でも笑った顔は、とても悪い人だとは思えなかった。

ヴァレリーは、ゆっくりと頷いた。
「良かった」
アマリアは安心したようにヴァレリーの手を握ると、用紙にさらさらとメモ書きをし、ヴァレリーに手渡した。
「店が開店するのは、午後七時半からなのよ、またその時間に待ってるわ」

アマリアは嬉しそうに言うと、ヴァレリーの頬に赤い口紅の跡をつけた。


城に帰ったあと、ヴァレリーはアマリアの口紅がついたハンカチを見下ろしていた。
ヴァレリーが生きていたなかで、初めて目にしたタイプの女性に、まだ心が落ち着かない。
けれどいい人か、悪い人かと言われれば、アマリアは前者のような気がした。

あの広くきらびやかな店内と、アマリアの派手な装い。
それが駄目だなんて言わないけれど、しいて言うならば、まだ見たことのない世界に、ヴァレリーは体は緊張じみていた。

勿論、この事をルイ王子に言うつもりはなかった。
いえばきっと反対されてしまうに違いない。好都合なことに、今夜ルイ王子は会食で城にはいない。
不安がないといえば嘘になるけれど、気持ちのなかでうまれたほんの僅かな好奇心をヴァレリーは感じていた。

アマリアと約束した時間の五分前。ヴァレリーは落ち着いたワンピースに着替え店の前にといた。
一度きた時は、店はまだ開いていなく静かだったけれど、外にいるヴァレリーまで、中からの騒がしい声が聞こえてきた。
ドアを開けることの出来ないヴァレリーが店の前でうろちょろとしていると、時間を見越したアマリアがヴァレリーを見つけて声をかけた。
「いらっしゃい」
アマリアの服装は更にゴージャスだった。
店の周りを囲む照明はオレンジで統一され、暗がりの景色がより映える。
「こっちに来て」
アマリアはヴァレリーを手招きすると、店の裏口に招き入れた。

店の裏口から、見えるのは、華やかで騒がしい声と光。
もしかしたらこないかもしれないと思っていたアマリアは、ヴァレリーの姿がみえてから上機嫌で、衣装を探っている。
あれでもない、これでもない、そんな事を十分ほど続けていたが、山の様な衣装の中から、一枚のドレスをヴァレリーに差し出した。
「これがピッタリだわ」
渡されたドレスは、確かにヴァレリーの白く透きとおる様な肌に似合う赤く細身のドレス。

右も左も分からないヴァレリーは、アマリアの言われるがままに着替えた。
鎖骨のラインを美しく見せるドレスは、ヴァレリーの胸の谷間をこれでもかと強調していた。
恥ずかしく、カーテンの向こう側からでてこないヴァレリーの手をひき連れ出すと、アマリアはその美しさに息をついた。
「やっぱり、私の目に狂いはなかったわ」
ドレスはヴァレリーのふくらはぎをみせ、高いヒールがその足首を綺麗にみせた。
(こんな短なドレスなんて・・・・・・)
露出の多すぎるドレスにヴァレリーは羞恥心をもっているようだけれど、アマリアはそんなヴァレリーを早く表の世界に出したとその手を引っ張った。

その瞬間、わっと歓声が起こった。

周りには、男性が沢山、そしてその横には、ヴァレリーと同じくした女性達がついていた。

何が何やら分からないヴァレリーは、一斉に向けられた視線から思わず逃げ出したいと背中を見せた。
けれど、その手は、ヴァレリーよりも何倍も大きい腕に、引き寄せられた。
「あのっ、アマリアさんっ」
ヴァレリーの声はアマリアに助けをもとめ、拒絶反応がヴァレリーの感情をしめる、なのに、ここでは普通である事をすぐに知ったヴァレリーは何も言えなかった。
ヴァレリーの細い肩に腕を回し当たり前のようにくっついてくる体。

起こっている事態が信じられなくて、ヴァレリーはもう一度周りを見渡してみるけれど、やっぱり皆似たりよったりだった。

「ほれ、これ飲みな」
ヴァレリーの前に差し出されたのは、コークハイ。炭酸がグラスの中で弾けるそれをみた事はない。
思わず首をふってしまったけれど、それはこの場では通用しない事だった。
口元にグラスを突きつけられ、男達は酒が回っているのか容赦はない。

「ハイ! イッキーーーっ」

口に流れ込んでくるその感覚と、混じり合わさる苦味は、ヴァレリーからあっという間に理性を奪っていく気がした。



・・・・To Be Continued・・・・・


ランキングに参加してます。もしよければ、よろしくお願い致します。
スポンサーサイト
  •   09, 2015 15:22
  •  0
  •  0

Comment - 0

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。