リアルタイム: キャバ嬢の選択 - スポンサー広告キャバ嬢の選択

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キャバ嬢の選択

反抗する嘘
↓↓


新の真下にいる季菜は、恥ずかしいのか視線をふせて、目をあわそうとしない。
小さな唇はわなわなと震えているのに、、やんわりとそれをついばんでやると、しっとりと吸い付いてきた。

まさかこれがあの晩、誘ってきた女だと思えば、すこしおかしくもある新。
手がすこしでもゆるめば、あっというまに逃げてしまいそうな季菜の耳元に口をつけた新は囁きの声をかける。

「悪いけど、逃がすつもりはねえよ」
新の言葉は、どんな風に聞こえたかは分からない。
この後にまちうける自分の運命からのがれられなく、そしてもっとも甘くなる事を想像したのか、季菜はさっきよりももっと淡く頬をいろずかせた。

季菜の体に跡を残していくたび、その体は小さくしなる。
必死に声を我慢するその姿が愛しいだなんて言ってしまっても、きっと信じてくれないだろうと分かって笑う。
けれどそんな余裕もすぐ終わる。
愛撫に必死に抵抗しつつも、ゆっくりと落ちていく季菜を目の前にして、正気でいられないのはどっちかなんて、分からずにいた。

恥ずかしくてたまらなかったはずなのに、新の触れる唇や、その指の先が、信じられないくらい甘くそして優しい事に季菜はおどろいてしまう。触れるさきから、大切だといわんばかりの温度が落とされる。
そのたび、新から好きだと言われているような錯覚を起こしそうになっていた。

だから季菜はそれに、わずかだけれど応えてみた。逃げてばかりいる愛撫に、すこしだけ舌をからませてみると、その熱はわかりやすくも高くなった。
すこしでも、明かりがもれて姿を見せてしまえば、きっと恥ずかしさで死ねる。
でもこの視界のない中だからこそ、季菜は新の体温を捕まえた。

割って広げられた脚の合間、熱くなった二人の熱が、交わる。
気持ちいいのか、こわいのか、分からない事がこわくて、季菜は新の体をつかんだ。
「んっ・・・・・・っ」
声をだしちゃいけないと思えば思うほど、新はそうさせてくれない。
まるでその声をきかせて欲しいとばかりにつきあげてくる衝動にたまらず、口を手で覆う。
すると上で新が笑ったのが分かった。
思わず季菜は両手で新の胸板を叩こうとすると意図も簡単に掴まれてしまった。かと思えば、頭の横に押し付けられての拘束。
首筋に滑るようにおちてきた温度は、あっと言う間に季菜の理性を奪っていく。
嫌がらせのように聞こえてくる、混じり合う音は、リアルに季菜の鼓膜へと届いた。

「季菜」
暗がり、そして低い声に、耳元で囁かれる声にくらくらと思考は揺れる。
「な・・・・・・によっ」
その声によばれるたびに、体の芯があつくなる。なのにそれがくやしくて、季菜は散って消えそうな反撃の言葉をはいてみたけれど、それもすぐに新の唇にと食われてしまった。


拘束された両手が解放されたと思ったら、新の手は、季菜の背へと回された。
まだつながっている二人の距離をもっと縮めるかのように、新は季菜を抱き起こした。
差し込んでくる、そのほんの僅かな光に新の顔が浮かぶ。

この男に騙された女が何人いるのだろうか?
そんな中の一人なんかになるもんか、そう思いつづけてきた季菜の目の前の新は勝ち誇ったように笑みをみせた。
まじりあう息の中、新が耳たぶにと噛み付いた。

甘い痛みと温度と、吐息が季菜にかかる。
おかえしとばかりに季菜は新に口をひらく。

「新なんて・・・・・・だいきらい」

見破りやすい嘘を聞いた新は、嬉しそうにキスをした。










「季菜さん!」

週明け、店の入り時間前に出勤した背中を見つけたのは、莉亜だった。
痛いくらいにしがみついてくる背中の力に季菜は苦しいと声をもらす。
「聞きましたよ~」
にやにやと後ろから声を出す莉亜は、口に出そうとする話題で季菜をからかってやろうと言う気まんまん。

「新さんと、付き合ってるんですよね?」

間違っても自分が有名だなんて思ってないし、さすがと言うべきなのか、もう噂は広まっているらしい。
「あー・・・・・・・それは」
空を見る季菜は、はぐらかそうとしているみたいだけれど、話が真実だから理由も浮かばない。
だからと言って、街中に公言してまわるつもりはないし、むしろそっとしておいて欲しい。
けれど相手が新であれば、それは無理だと季菜は早くも納得しつつ、返答に困る。

莉亜は季菜の手をひくと、まだ誰もいないフロアの席のひとつに腰をかけ、隣に季菜を座らせた。
「それで・・・・・・どっちが言ったんです?」
問われて、あらためて考えてみるけれど、正直どっちが先になんて分からない。
先に興味を持ったのは新だ。最初から好意を持っていたとは言うけれど、振り回されるのはいつだって自分の方だし・・・・・・。

そう思うけれど、新は驚く程に感情をストレートに伝えてくる。
「新・・・・・・・」
思っては見るけれど、いつも見るあの憎たらしくも勝ち誇った顔をみるたびに、自分の方だと思えて仕方がない。
答えの出てこない季菜。

そんな季菜を目の前に莉亜は尊敬の眼差しをむける。
「さすが季菜さんですっ」
新はこの街の有名人だ。
それこそ週刊誌に特集を組まれるほどの。そんな男を捕まえたのか、捕まえられたのかは分からないけれど、からまっていた赤い糸は季菜と結ばれているのには間違いない。
「新さん、優しいです?」
「え? えっと・・・・・・」
優しいと言われれば、優しい気がする。
でも意地悪だといえば、そうな気もして・・・・・・。

「季菜さん!」
二人の間に加わったのは、出勤してきた茜。
その顔を見るなり新との事がすでに耳に入っているのだろうと頭を痛くしかけた季菜に、茜は週刊誌を目の前に広げた。

その一ページに書かれている文字を見るなり、莉亜と二人して目を見合わせる。
そこには新の恋人との文字が書かれていた。

けれど、新の隣に書かれている女性は季菜ではなかった。

「佐々木・・・・・・エマ?」

どこかで聞いた事があるけれど、それがわからない。
けれど季菜の胸の中で騒ぐ音が聞こえていた。


……To Be Continued…

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  •   15, 2015 09:44
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