リアルタイム: 革命◇シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

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革命◇シンデレラ

もう一人の主役
↓↓

扉の向こうから聞こえるのは、王室専用のオーケストラの演奏。
すでに人は沢山集まっている。
ヴァレリーの横を何人もの人が通りすぎていく。皆とても華やかで綺麗で、この日を楽しみにしていて、この日が特別なものかがよくわかる。そんな中、扉を開ける事ができないヴァレリーは、さっきからずっと立ち止まったまま。

この扉の向こうにどんな世界が広がっているのかと思う好奇心と、まだ見たこともない世界に入る緊張感。
ヴァレリーは何度目かの息を長くはいた。

「あら、あなた、入らないの?」
ずっと立ち止まったままのヴァレリーをみかけた貴婦人はそう声をかけた。
「すいません」
頭をさげるヴァレリーの様子からみて、初めてだと言う事にきづいたのか、優しく貴婦人はヴァレリーの手をとった。
「一緒に、中に入りましょうか?」
言葉にほっとしたようにヴァレリーは頷くと、二人してその大きな扉をあけた。
瞬間、ヴァレリーは広がる光景にひとまわり瞳を大きく開けた。

いくつものテーブルの上には沢山の豪華な食事が並べてある。
すでにパートナーと一緒に会話をしていたり、その誘いを待っているものもいる。
一番奥から聞こえてくるのは、優雅な音楽。

圧倒されるヴァレリーの隣では、貴婦人がどうやらお相手を見つけたようで、ヴァレリーに軽く頭をさげる。
「きっと貴方のお相手も素敵な方ね」
微笑んではそう言い消えていった貴婦人。その言葉の意味を理解できないヴァレリー。

初めてのこの場所で、ヴァレリーはどうしたらいいのか分からない。
心の中で、テレジアと何度も語りかけるくらいに心細かった。

ドレスをきゅっと掴むと、分からないままヴァレリーの足は進んでいく。

右を見ても左を見ても、綺麗な貴婦人と男性達。
そのいくつもの目とヴァレリーは視線を交わしては恥ずかしそうにうつむく。
部屋の中心にきたところで、ヴァレリーは人ごみの中にぶつかってしまう。
「ごめんなさい」
頭を下げたところにいたは、姉妹だった。
驚いた顔をしたヴァレリーに、怪訝そうな顔を浮かべる

どうしてこんな所であってしまうのか、ヴァレリーはもう帰りたいと思った。
けれど姉妹は、ヴァレリーにそんな顔をみせたものの、それ以上何かを言われる事はなかった。
止まっていた息がふきかえす頃、あれだけ自分に対して剣幕をたてていたのに、なんだか拍子抜けさえしてしまった。

思いながらヴァレリーの足は進んでいく。
すると人の声が、わっとあがったのがわかった。
一斉に集められる視線の先には、この場にいる誰よりもゴージャスなドレスを着て、今、到着したばかりの女性がいた。
「エルマラード王女よ」
人々の中からあがる名前は、その場にいくつも何度でもあげられた。
騒ぐ声に掻き立てるようにヴァレリーは近づくと、ヴァレリーでさえも思わず目を見張った。
ふわふわと揺れる真っ赤なドレスは、まるで花びらをさかせているようだ。


アマリアを見た時、とても綺麗だと思ったけれど、エルマラードと呼ばれる女性は、まさに王女という名がふさわしく感じられる。集まる沢山の男性と、会話をし、楽しそうに微笑む。
ひとつひとつのしぐさが、とても優雅に見えた。

ヴァレリーはアルバンタ王国の王女。ルマノ達もメーリング王国の王女。
でも、その誰よりもエルマラードは王女だった。

そして、その騒ぐ歓声がやまぬうちに、現れた主役が登場し、更に場は興奮のうずに包まれた。
「ルイ王子よ!」
あちらこちらから、そんな声が上がる。
引き寄せられるようにヴァレリーが視線をむけたその先には、正装をしたルイ王子が確かにいた。

「ルイ王子」
エルマラード王女の表情が、その瞬間、明るくなったのがわかった。
囲まれた男性の中から、大きなドレスを揺らしながら、一直線にルイ王子の元へと歩く。
ヴァレリーはその瞬間、規則正しく刻む胸の音が、チクリと乱しはじめた音を聞いた。


・・・・To Be Continued・・・・・


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  •   22, 2015 16:06
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