リアルタイム: 革命◇シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

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革命◇シンデレラ

双龍の騎士
↓↓

約束の時間の正午、フルート島から、四人の騎士達がアルバンタ王国に到着した。

立ち振る舞いから皆、騎士をみせつけており、アルバンタ王国の騎士はたじろぐ様に踵をさげる。

「ようこそ、アルバンタ王国へ」
ドレスを少しつまんでからのお辞儀するテレジアは緊張していた。
この国に、選抜隊が出向いてくるなんて、ありえない事だった。でもそれが今、現実として目の前にある。


どうやらそれは、選抜隊とて同じ事のようで、アルバンタ王国の騎士をみると、鼻にかけた様に笑った気がした。

立ち振る舞いだけをとってみても、双方の国の、その差は歴然としたものだった。

形式的なあいさつを済ませると、すぐに選抜にと取り掛かる。
一人目の騎士の名が呼ばれると、緊張を表に出したまま、その足を前に出して進んだ。

向かいあってからの一礼。
先手をきったのは選抜隊。アルバンタ王国の騎士は気圧されたようにその場から一歩も動く事ができなかった。
ピタリと止まった剣先は、肌すれすれで動いていない。
言葉を出すまでもなく、一人目の騎士がした事といえば、流れる汗の道を作った事。

悪い流れに沿うようにしてからの二人目の騎士の敗北。
そして三人目。ミゲルの目の前で希望を捨てた騎士、エイルがその場にとたった。
その瞳にはまだ希望に満ちた光と、あきらめてたまるかと思う意地がにじみ出ていた。

そして合図の後、先にエイルが動いた。
剣の流れは、まだつたなく乱暴。やはり選抜隊との力は歴然としている。けれどその目にはあきらめの文字はなかった。


幾分かの時間の流れたあと、カタのついた勝負の行方は、エイルに敗北の言葉をつきつけた。
エイルにつきつけられた現実は、及ばない力の差だった。

「・・・・・・くっ」
震える唇から、漏れた言葉のあと、エイルの頬にこらえきれず涙がこぼれた。
すぐに拭ったけれど、顔をあげることができない。
「エイル」
その肩にミゲルの手がのった。

エイルを後ろに下げると、ミゲルは選抜隊の前にと立った。

「まだ一人残ってるんだけど、いいかな」
ミゲルの言葉は、前までの流れからみると、ただの戯言にしか聞こえないのだろう。
「いいだろう」
ミゲルの言葉にそう名乗りをあげたのは、選抜隊の隊長であるレジオン。
続けざまにやられてしまった騎士達とは、ミゲルが違うことを、彼はいち早く見抜いたようだった。

剣を腰から引き抜く。そしてかまえた。
レジオンが構え、ミゲルが剣を引き抜いたその瞬間、空気が変わったのがわかった。

さっきまでの甘ったるい空気が嘘のように、ピリピリとした緊張がその場を覆った。

あまりにもあっけなく終わってしまうと思って軽口を叩いていた選抜隊の騎士達は、笑っていた口をいつのまにか閉じていた。それは息を飲み込む空気に変わった。

円を描くように二人、動く・・・・。

キィィンっ!!
ぶつかり合う剣の音は、合間に火花が散ったようにも見える。
音と当時に消えたと思った二人の姿。それは錯覚だけれど、あまりにリアルすぎた。
素早い速さで交差していく太刀は、すぐ前で動いているのに、捉えることができない。
あまりの光景に、テレジアは口をあけたまま閉じることが出来ないでいる。

そしてその場が思わずあっと声をあげた。
鋭い切っ先が、喉元すれすれにある。
「どうする? 」
叩いている口は軽いのに、その剣先はといえば、ちっとも優しくなく磨かれている。yesと言ってもnoと言っても刺さってしまいそうな剣。
「ま、参った」
それはレジオンに降参という文字をつきつけた。

予想もしなかった展開に驚いているのは、ミゲル以外のだれもだった。
アルバンタの騎士達は、まだこの状況が飲み込めていない。隼の様な太刀にまだ心を奪われている。
そして選抜隊の騎士達は、目の前につきつけられた隊長のあまりにも簡単な敗北という言葉と、ミゲルの実力に言葉もでないようだった。

選抜隊の隊長であるレジオンから勝利をかちとった時点で、アルバンタ国の勝利は決まっていた。

絶望に駆られていたアルバンタ王国の騎士達は、剣闘大会へと続くキップを手に入れた。
泣き出すものや、飛び上がって喜ぶもの、そんな様子をみているミゲルに声をかけたのはレジオンだった。

「もし間違っていたら申し訳ないが・・・・・・」
ほぼ確信めいている言葉の中にあるのは、まさか信じられないと思う気持ち。
あまりにも早すぎる太刀筋、交差するスピードと反射能力。そしてなにより・・・・・・。

「その太刀筋は・・・・・・」
聞いた事がある。
海の先にあるアルバンタ王国、その先にある国に居る一人の騎士の存在。
その男が持っている両刀の太刀筋。
持っているのは一本の剣なのに、戦うとき、右と左にとてつもない早業で両手に持ちかえて、まるでおもちゃの様に攻撃をあびせる。攻撃範囲が広すぎ、しかもどちらの方向から攻撃してくるか分からない。
その速さ、そして正確な的をえた急所突き。

「双龍の騎士」

そう呼ばれている、無敵の騎士がいた。
でも、まさかそんな事あるはずがない。ここはアルバンタ王国だ。それも最弱と呼ばれる名にふさわしい。

「考えすぎだよ」

笑ったミゲルには、さっきまでの闘争心は塵もなく消え去っていた。
あっけもなく居なくなった鬼神に、呆然とレジオンは立ち尽くす。
その背中は、早くこの結果を自分の口から言いたいと、テレジアの元へと消えていった。

・・・・To Be Continued・・・・・




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  •   03, 2015 20:32
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