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革命◇シンデレラ

花売りの男が蒔いた種
↓↓
――――妬いたのか?
ルイが言った言葉が耳に残る。見透かされた気持ちが恥ずかしすぎて、ヴァレリーは何度もため息をついていた。

(違う・・・・・・そう言いたかったのに)
その通りすぎて、何も言い返せなかった。
おまけに好きだとも言われた。それも二度も。

からかわれただけだと言い聞かせてるのに、あの瞬間、高ぶった気持ちは、何度でも押し寄せてくる。
それに、耳元で言われた気がした言葉の事も気になって仕方がない。相手がルイだというだけで、それはヴァレリーをなやませるのに十分だった。


「ヴァレリー様」
考え事をしてると、バモフトに声をかけられた。
はっとしたヴァレリーは、席をたった。
「ごめんなさい、考え事してたの」
バモフトは、ヴァレリーに一枚の手紙を手渡した。
「私に?」
その言葉に、頷く。
ヴァレリーは差出人を確認すると、驚いた。
「テレジアからだわっ!」
はやる気持ちを抑えれなくて、手が震える。
もしかしたら、また何かあったのかもしれない、そう思うと同時に、向こうにはミゲルがいると言う思いがある。ただ彼ひとりだけれど、ルイから絶大の信頼を得ているというだけで、ヴァレリーには、テレジアは大丈夫だと言う確信があった。
封筒をあけ、便箋を開いたヴァレリーは、連なる文字をみる。

そして読んでいると、みるみると、その表情が明るくとなる。
「あぁ! バモフトっ!」
喜びのあまり、バモフトを抱きしめるヴァレリー。
驚いたバモフトだったけれど、ヴァレリーの喜ぶ姿は、彼にとっても嬉しかったらしい。
便箋には、突然にきたミゲルという男の事、そして彼に助けてもらった出来事の数、そして城の現状。
それはどれも、まるで魔法にでもかかったみたいな出来事ばかりだと書いていた。

何枚もの便箋にかかれていた事はすべて希望に満ちたものだった。

涙のあとはどこひとつだってなく、筆さえも楽しんでいる雰囲気が伝わってきた。
ルイが言った事は本当だった。ミゲルが行っているなら心配ない。そう言った言葉に間違いはなかった。


「良かった・・・・・・本当にっ・・・・・・」
喜んだ次は、涙を流すヴァレリー。
嬉しいと涙したのはいつぶりだろう。思いながらもヴァレリーは涙をふく。
「すぐに返事をかかなくちゃ」
ヴァレリーは、バモフトにそう言うと、急いで部屋の中にとかけこんだ。

そして、しばらくすると、書きあがった封筒をもったヴァレリーは、街に飛び出した。
城の配達係に頼めば住むことだけれど、この手紙だけは自分が持って行きたかった。
そしてヴァレリーは、街にでるようになったおかげでみつけた配達集会所のデットハウスの扉をあけた。

図書館と一体型になっているこのデットハウスは、ひんやりとした空気に包まれている。
静かにしてくださいとの立札を呼んだヴァレリーは、そっと係員に声をかけた。
「これを出したいんですけど」
係員はヴァレリーから封筒を一枚うけとると、銀貨をつづけてうけとった。

作業が滞りなく、すむと、ヴァレリーはこの静かなデットハウスからそっと出た。
たった一枚の封筒をだすのに、これほどまでに嬉しかった事はない気がした。

「お嬢さん」
デットハウスをでてすぐ、ヴァレリーは花売りの男から声をかけられた。
「一本いかがです?」
一輪の薔薇はとても綺麗だった。ヴァレリーは少し悩んだ素振りをみせたあと、別の花を指刺した。
「これがいいわ」
薔薇は美しく綺麗だけれど、優しさのあるガーベラの方が今の気分にはピッタリのような気がした。
「ありがとう、じゃあこれはサービスで」
言う花売りの男は、ヴァレリーに一輪の花を渡した。
「この花はなんて言うの?」
「ストックって言う花だよ」
「ストック?」
聞いた事のない花だった。
「色んな意味をもつんだけれど、今日は、貴方に幸運が起こる事を願って」
花売りの男に、ヴァレリーはふわりと笑うと、もう一度お礼を行って別れた。


歩きはじめたヴァレリーのすぐ横に、見覚えのある馬車がついた。

「ヴァレリー」
なぜこうも出会ってしまうのだろうか?
馬車を止めたルイは、ヴァレリーに乗るように言った。

「その花はどうした」
乗り込んだヴァレリーの手のなかにあるそれを指し、ルイは言う。

「ある方にもらったの」
ヴァレリーはさっき花売りの男に言われた言葉を思い出してふわりと笑う。
ヴァレリーの言葉を聞いたルイは、馬車をとめた。
不思議に思ったヴァレリーを置いて、馬車を降りてしまった。しばらくしても帰ってこないルイに、身を乗り出して外をみたヴァレリーは驚いてしまった。

その視界に飛び込んできたのは、ヴァレリーの顔の何倍もの大きな花束だった。
あまりの大きさに驚き声もでないヴァレリー。
手の中にはすでに花がある。ヴァレリーはその小さな花で十分に満足していた。

そんなヴァレリーに、ふとよぎった思い。
(まさか・・・・・・)
いいや、そんなはずがない。そうルイを見上げてみるけれど、その顔に答えは書いていなかった。
(まさかよね?)

ヴァレリーとルイ二人乗せた馬車は動き出す。
すると、花の香りが充満した。
むせかえるようなこの花の名は、この街でめずらしくもある黄色のバラ。
それにこめられた思いをルイが知ってか知らないかは分からずにいた。




・・・・To Be Continued・・・・・


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◇◇◇
by 凛



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Category: 革命◇シンデレラ
Published on: Tue,  21 2015 18:09
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