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革命◇シンデレラ

この道を再び
↓↓

よく朝、起きたヴァレリーは荷造りをしていた。
ケースに荷物をつめこんで、金具を止める。

準備を終えると、部屋から出ていき、その足はルイの部屋の方へと向いた。
小さなノックをすると、ゆっくりと開ける。
もしかするといないかもしれないと思っていたけれど、ルイは居た。

「どうした」
多分、もう部屋を出るところだったのだろう。
ルイの視線は、すぐにヴァレリーの握っているその手の方へと向き、そしてヴァレリーの顔を見た。
「数日だけ、テレジアの顔をみたくて・・・・・・・」
テレジアの手紙をみたヴァレリーは、思い立った様に手紙を書き、送ったけれど、どうしても顔をみたくなった。
そう思ったけれど、ルイの存在を無視しようとは思わなかった。だから出発をする前にこの部屋へと来た。

ルイはしばらく考えたあと、口をひらいた。
「分かった」
駄目だと言われる事を頭にいれていた分、ルイの言葉を聞いたヴァレリーはほっと胸をなでおろした。
「城の外で待ってろ」
そう言い残したまま、ルイは部屋を出て行ってしまう。
なんの事だか分からないヴァレリーは首をかしげる。けれど待っていろと言われて逆らう気にもならなかったので、ヴァレリーはルイの言うとおり、城の前にといた。
待つ間、ヴァレリーはアルバンタ王国にいるテレジアの事を思い出していた。
会って、話したいことがある。それは手紙に書ききれなかった沢山の事。それにミゲルにもお礼を言いたかった。
自分がいない間、アルバンタ王国を、そして大切なテレジアを守ってくれた事、そんな風に考えていると、大きな馬車が止まった。


振り返ってみると、ルイがいた。
「行くぞ」
「えっ?」
驚いたヴァレリーの腕を持つと、ルイの体と一緒に馬車に乗り込んでしまう。
「行ってらっしゃいませ」
おまけに、バモフトまで見送りにでている。
「留守の間、頼む」
「かしこまりました」
バモフトが丁寧に頭を下げたのと同時に馬車はゆっくりと走り出した。
あまりの早い展開にヴァレリーは唖然とした。

けれど、広い馬車でくつろぐルイを見て、今やっと一緒に行くのだと把握できたようだった。
呆気にとられたけれど、この人のこういった少々強引なのはいつもの事。だからヴァレリーはため息をつきながら隣に腰をおした。
「行ってくれれば良かったのに」
「それは俺のセリフだ」
確かに、ルイの部屋に行った時にはもう既に荷造りを終えていた。
もしかすると、そのせいで機嫌が悪くみえたのかもしれないと思ったら、おかしくなってヴァレリーは少し笑った。
まさかアルバンタ王国に向かうこの馬車に、ルイが乗るだなんて想定もしていなかったヴァレリーは、不思議な気持ちだった。


アルバンタ王国へと続くみちは、崩落がおきたと言われていたけれど、今はすっかり綺麗になっていた。
二つの国は、隣接する国だといえど、その道は遠い。
長い馬車での移動時間、ヴァレリーは初めてこの場所を通った事を思い出していた。
(まさか、こんな風にこの道を通ることになるだなんて)
あの時、頭の中は、テレジアの事、そして城や国の事でいっぱいで、他には何も考える事ができなかった。
でも今、こうしてルイと二人でこの場所を通っている。

「とてもいい国なのよ」
外側からみれば、メーリング王国にかないはしないけれど、アルバンタ王国がどんなに温かい国かヴァレリーは知っている。
だから、ルイにも知ってほしかった。
ヴァレリーの話しを聞くルイの顔は、少し嬉しそうにみえた気がした。

揺られる馬車の中、たわいのない話をしながら、半分を過ぎたころ、バモフトが用意してくれていた、パンとミルクを
二人で食べた。
前に通った時、ヴァレリーの心臓はずっと加速していた。でも今、隣にはルイがいる。
それは安心というぬくもりをヴァレリーに与えた。
いつの間にか、寝息をたてるヴァレリーに気付いたルイは、上着を脱ぐと、そっと肩にかぶせた。
気持よさそうにその中で寝息をたてるヴァレリーの頭に、ルイはそっとキスをした。


そして、朝、ルイとヴァレリーをのせた馬車は、アルバンタ城の前にといた。

久しぶりに見る景色と城。
馬車が止まると、飛び出すようにヴァレリーは走った。

そして大きな門をくぐると、その扉を開けた。

「・・・・・・ヴァレリー様? ヴァレリー様!!!」
いち早く、その姿に気付いたのは、メイド頭だった。
その体をぎゅっと抱きしめたのはヴァレリー。
「ただいま。・・・・・・ただいま!」
この匂い、この温かい雰囲気、ここは確かにアルバンタ王国だった。
抱きしめていた体を名残惜しくも離すと、ヴァレリーは次の言葉を口にする。
「テレジアは!?」

この城のどこかに居る、早く会いたい、早く会いたい・・・・・・っ!

「それが・・・・・・」
メイド頭は口にした。それは昨日の事だったと。



・・・・To Be Continued・・・・・


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Category: 革命◇シンデレラ
Published on: Fri,  01 2015 10:12
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