リアルタイム: 革命シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

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革命シンデレラ

掛け違えたシナリオ
↓↓
予想外に正体をバラされてしまったミゲルだったが、テレジアの寛大な対応のおかげで何事もなく、解決したあと、二人はメーリング城の中にと行き、ヴァレリーとすれ違いになった事を知った。

一度ならまだしも、二度もテレジアを裏切ってしまった様な気がしたミゲルはさすがに居たたまれない感情でいっぱいになる。けれどそんなミゲルの隣でくすくすと笑うテレジアを見て驚いてしまった。

「こんな事もあるんですね」

規則正しい生活をしているテレジアからすれば、こんなにも自分の思うように行かないなんて事は考えられない、なのに今、目の前でそんな事は幾度と通り過ぎていく。

目に見えて落ち込むミゲルだったけれど、自然とテレジアと見ていると、そんな感情が気持ちのなかで溶けていくのが不思議と分かった。

だから二人は考えを改めて、今日のイベントであり、クーシャがいるイベント会場にと足を向けた。

ミゲル達が到着した時には、もう既に今日を楽しみにしていた街の皆が集まっていた。

テレジアからしてみるとこんな風な場を見るのはなかなかない事、さっきみた行進と時みたく、その瞳は好奇心でいっぱい、そんな彼女をみているミゲルは、何かあってはいけないと内心は落ち着かない。
できれば静かな場所に移動したいと思うけれど、これだけ人が溢れていては、そうは行かないことも事実。
そんな交差する気持ちのなか、会場の中心の場でなにやら受付口が設けられていた。

「あそこでは、一体何をするんでしょうか?」
テレジアが指さす場所は、今日のメインイベントであるダンスパートナーの申し込み。
それぞれペアとなった二人が用紙に書き込むと、参加する資格をもらう事ができる。
ミゲルはテレジアにそう簡単に説明すると、テレジアは納得した様に頷いた。

「ミゲルっ!」
人ごみの中から、発せられた声に振り向くと、そこにはさっき見たクーシャが飛びついてきた。
「やっと来たのね!」
張り付いた体をミゲルはやれやれと離しながら、ため息をつくけれどクーシャはまったく堪えていない。
「さっ、早く行きましょう」
クーシャはミゲルの手を引っ張る。
「行かないよ」
さらりとクーシャの手の中からすり抜けるミゲル。
するとクーシャは、視線の矛先を隣にいるテレジアにと向けた。その目は、なぜ貴方がここに居るの?
と訴えている。

何かと疎いテレジアだが、向けられている視線が嫉妬に満ちている事は分かる。

「あの・・・・・・ミゲル様」
クーシャがミゲルに対して特別な感情を抱いているのは分かる。
その思いの障害になっているのが自分だと言う事も。ミゲルを見上げるテレジア。けれどミゲルは優しく微笑む。
「悪いな、今年は参加しない」
正確に言うと、ミゲルは一度も参加したことはなかった。
毎年恒例の返答にますますクーシャは機嫌を損ねてしまうけれど、ミゲルは気にもしてない様だった。
納得のいかないクーシャを残してミゲルはその場からテレジアを連れ去る。
「あの・・・・・・構わないんでしょうか?」
あの場でミゲルの返答がYesだったとしても、多分テレジアの中にモヤモヤは残っている。
ミゲルの事を見ているのはクーシャだけではない。本人は気づいているのかいないかは別として、その姿に目を寄せる女の視線はテレジアを突き刺し通りこしていく。

そんな視線の中には、テレジアの視線も入り混じっている事に本人も否定できないでいる。

けれどそんな視線を横目に、全くミゲルは関心がない様子。
「いいんです。さぁ、行きましょう」
はぐれない様に、ミゲルがそう差し出した手をテレジアはきゅっと握り締める。

「ミゲル隊長!」
騒々しい場の中から聞こえた声に、テレジアは聞き覚えがある声だと振り返る。するとあの行進の中、ミゲルの名前を呼んだ副隊長であるガブリエルの姿が見て近くなる。
先ほどの失態があるせいもあるのか、ミゲルの顔は少々を不機嫌でガブリエルを迎える。

今も、さっきも人が溢れていることには間違いがない。
ガブリエルの第一印象を言うとすれば、人懐っこい、大型犬のイメージが沸く。
ミゲルより大柄のくせに、柔らかい顔立ち、そしてたまに見せるおっちょこちょいな部分はいつもの事のようだ。
それを考えると、なぜかミゲルとの共通点を見つけた気がした。

「このお方は?」
ガブリエルは、テレジアの方を見る。
さすが副隊長ともなければ、テレジアから何かを感じ取ったらしく、その態度には一歩引け目がみえた気がした。
ミゲルは少し考える素振りを見せたあと、ガブリエルに静かに耳打ちをした。
すると、すぐにガブリエルは、テレジアの前に跪いた。
「フォスター・ガブリエルと申します」
さっきまでの態度はどこに行ったか、その姿勢にはテレジアに敬いの気持ちを見せた。

ほんの一瞬の間にミゲルが全てを打ち明けたとは思えない、けれどミゲルがテレジアを連れている。
それだけでガブリエルには十分だった様だった。

「何かあれば、なんなりとお申し付けください」

今日初めてみたテレジアに、ガブリエルの態度は服従を示している。
おこがましいと言わんばかりにテレジアは手を差し伸べると、ガブリエルを自分より高く目線を置かせた。
そしてふわりと微笑んだ。

ミゲルの周りには、よく人が集まる。アッシュにクーシャ、それにガブリエル。
どれも皆、個性的で新鮮さがある。

テレジアを真ん中に、左右にミゲルとガブリエルを連ね歩いていくと、なんだか余計に目立っている気がしつつも歩いていくと、目印によく使われる大きなボヤボヤの木の前にいくつかのテーブルに分けられ食事が置かれていた。

それを見たテレジアのお腹がきゅぅっとなった気がした。聞こえてしまったかもしれないと恥じらいをみせるテレジア。
ガブリエルは、テレジアとミゲルに何か取ってくると言い残して、その場をあとにした。

「疲れてませんか?」
「あ、……はい。大丈夫です」
なんだろう。ミゲルと二人きりになるのは、珍しくないことなのになぜか体が緊張する。
そんな事を考えていると、側に居た隊の一人ミゲルの姿を見つけ、そっと耳をうちをした。
「ルーシーが?」
ミゲルの口から聞いたこともない名前だった。
どうしてか分からないがテレジアの中の不安が警報としてなるのが分かる。
さっき出会ったクーシャの時とはまた違う。
ミゲルが名前を呼んだ。ただそれだけだけど

ミゲルは考えるそぶりをする。けれどすぐにガブリエルも戻って来る事を予想すると、口を開いた。
「少しここで待っていただけますか?」
ミゲルの表情をみたテレジアは、頷くしかなかった。

テレジアの返事を聞いたあと、ミゲルは隊員と二人、その場を離れた。

ルーシー。
メーリング王国の中で、いち、にを争う財閥の娘。

まるで絹の様なやわらかい髪質が、走るたびにふわりと揺れる。
社交的で、人懐っこい。だからまわりに集まる人も昔から多い。
ミゲルと同じ年に生まれ、同じこの国で育った。

ミゲルは確かにルーシーを知っていた。

「エドワーズ・ルーシーだな」
揺れた髪が振り向いた時、自分とは異なる名を呼ばれたテレジア。
なぜ名前を呼ばれたのか、その意味もなにも分からない。分かるのは見たこともない男が目の前にいて、
今ここに、ガブリエルも居なければ、ミゲルも居ないと言う事。
「違います、私は・・・・・・・・・」
否定をするその間もなく、テレジアは、息をすうと、重くなった瞼を閉じ、深い眠りの中についていった。


・・・・To Be Continued・・・・・


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  •   28, 2016 17:14
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