リアルタイム: 革命◇シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

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革命◇シンデレラ

幕あけた波乱

↓↓
何も分からず意識を失ったテレジアが、再び瞳を開け、飛び込んできた光景は、見たこともない部屋だった。

(ここは何処なのかしら……)

起き上がってみて分かった事は、ここは小さな小屋だと言うこと。狭いテーブルと椅子があって、届かない場所に窓ひとつ。
手足は不自由にはなっていないけれど、鍵がかかって、出られそうにない事。

あの瞬間、何か嗅がされたことは分かった。
遠ざかる意識の中、頭に浮かんだのはミゲルの顔だった。

テレジアは落ち着けとばかりに、胸に手をやる。おそらく自分は間違えられたのだろう。
意識がなくなる前に、はっきりと聞いた名前。あれは確かにミゲルが口にしたルーシーの名前だった。
一人の女性が誘拐されるところだったのを防げたのは不幸中の幸い、一国の王女として一番先にそう考えた。
けれどすぐに自分が置かれている状況を考えると、どうしても手の震えが止まらなくなった。

(しっかりしなさい、テレジア)
恐怖におびえる心を必死に打ち消そうとしてはみるが、突然やってきた孤独は、消えてくれない。

気を許せば、こぼれそうになる感情が、すぐそこまで来ているのが分かる。

叫びたくなる心を押さえ込んで、テレジアは周りをみた。
窓は高くて届きそうにないけれど、側にあるテーブルと椅子を使えば、もしかしたら届くかもしれない。
ゆっくりと、テーブルを窓の下に動かすと、揺らしてはその強度を確かめる。そして手に椅子をとった。

ふと、ドアの外から声が聞こえた気がした。
心臓は飛び上がりそうになり、恐怖が押し寄せる。

動かしたテーブルをそっと元の位置に戻すと、連れてこられた時と同じく、床に背中をついた。
そしてテレジアは目を閉じ、息を殺した。




「テレジア様が居ない?!」

ミゲルがに戻ってきたとき、居たのはガブリエル一人だった。
すぐにミゲルはテレジアの事を聞いたけれど、その居場所は分からないと口にした。

瞼をとじたミゲルの脳裏には後悔しか浮かばない。

なぜあの場を離れてしまったのだろう。
せめてガブリエルが戻るまでは側にいるべきだった。
一国の王女だからとか、預かっている大切な客人だからとか・・・・・・そんなの関係ない・・・・・・。

「ミゲル隊長・・・・・・」
いつもはどんな時でも、冷静だ。あのルイでさえもやわらかい雰囲気に包まれているのが分かる。
なのに、今、目の前にいるミゲルは壊れそうな危うさを秘めているのが分かる。

隊員からルーシーの事を聞いたとき、もうひとつ嫌な噂が流れているのを知った。
財閥のルーシーの誘拐の企て。
聞き逃すことのできない事件を優先するがために、まさかこんな事になるなんて思ってもみなかった。

「すぐに隊を集めろ」
まだ何も分かっていない事ばかりなのに、ミゲルの脳裏には嫌な確信めいた思いしかなかった。



息を殺していたテレジアは、人の気配がなくなると、ゆっくりと起き上がり、静かに息をはいた。
吐き出す息と一緒に、緊張していた糸がふわりと切れるのが分かる。

ついさっきまで逃げられるかもと思っていた思いが、今の一瞬で粉々に砕け散った気がした。

もしかしたらこの瞬間に、人が入ってくるかもしれない。そしてその先何がどうなるか分からないし、考えれば恐怖しかない。
(ミゲル様・・・・・・)
テレジアは小さく震える手をきゅっと握り締めた。
こんな小さな小屋なんて、見つかるわけない。なのに見つけて欲しいと願う思いをテレジアは抑えられなかった。


集められた隊士の力を持ってみても、なかなかテレジアの行方は分からずにいる事にミゲルは焦りと苛立ちを隠せずにいられない。冷静にならなければならないと思うほどに、心は焦るばかりだ。


「ミゲル隊長」
隊員に呼ばれた振り向いたミゲル。
その瞬間、ふわりと舞った髪から、覚えのある香りがミゲルを包んだ。それはきゅっとミゲルを抱きしめる。
「ルーシー」
抱きしめてくるこの感触も、やわらかい髪も、ミゲルはよく知っていた。

抱きしめてくる感触に、軽く応えるとその体をゆっくりと引き離す。
ほんの数年前、ミゲルはいつもこの感触に触れていた。
エドワーズ・ルーシー、彼女がミゲルの婚約者だった頃に・・・・・・。



・・・To Be Continued・・・・・


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  •   02, 2016 13:14
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