リアルタイム: 革命◇シンデレラ - スポンサー広告革命◇シンデレラ

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革命◇シンデレラ


夢にまで見た光景

↓↓↓
テレジアが救出されてから数日。

二人は顔を合わせてなかった間の色々な事を語りあった。
その話はどれも驚くものばかりで、ハラハラしたり、ドキドキしたり、そんな事の連続だった。
二人の口から口癖のように出てくるルイやミゲルの名前は、今のお互いの気持ちを何も言わずにも伝えた。時にはヴァレリーの部屋で過ごしたり、テレジアのために用意されたで客室で過ごしてみたり。
ルイとミゲルはと言えば、どちらかを一人にする事もないという心配のなさから、王室での公務を全うしていた。

王室の広間と呼ばれるその部屋は、城の中でも最高品と呼ばれる家具が並んである。
二人がけのソファに身を連ねるのは、ヴァレリーとテレジアだ。
テレジアの体調が回復してから、忙しい身のルイと顔を合わせるのがなかなか難しく、これが初顔合わせだとも言える日だった。

「テレジア・モレッツと申します」
手を差し出したのはテレジアだ。それを受けたルイはそっとその手に口をつけた。
「ルイ・コラルドだ」
忙しい公務の合間、部屋で談笑している二人に、ルイからお茶でもしようと声がかかった。

テレジアは出されたティーカップに口をつけると、その味に驚いたようだった。
「とても、上品なお味です」
畑が違うと味も変わるというけれど、味は勿論、香り、舌触り、どれをとっても一級品である事はすぐに分かった。
「この茶葉は、メーリング王国の原料で、一から栽培していて、とても評判がいいんだ」
それが分かるテレジアにルイも驚いているようだった。
昔からテレジアは少し紅茶にはうるさい。ヴァレリーにとっては、どれも同じだとまではいかないが、さほどその違いに興味がない。テレジアの入れてくれるお茶はなんでも美味しいと思っているからだ。
ヴァレリーから見ると、たかだか紅茶の話だろうかと思うけれど、今二人はそんな話に華をさかせている。

そんな二人を見ているテレジアは何だか不思議な気持ちだった。

あれほど会わせたいと思っていた二人が、今この場所で会話をしている。
振り返れば、大変な事があった気がする。
(初めて会った時のルイの印象と言ったら……)
とてもじゃないけれど、好印象だとはいえなかったと、思いだしてはヴァレリーはクスリと笑う。

「ヴァレリー様」
ふと、声をかけてきたのは、ミゲルだった。
テレジアの事があってから、ミゲルはヴァレリーの事をそう呼ぶ。
「ねえ、ミゲル。私の中では、ミゲルはミゲルよ。それはあなたにとってもそうであって欲しいと私は思うの」
初めてあったとき、ヴァレリーは使用人として出会った。
それから、すれ違いの日々を送るなかで、ミゲルはヴァレリーの正体を知ってしまった。
けれどヴァレリーにとってミゲルがミゲルのままの様に、自分もそうでありたいと思った。
「だって、こんなのミゲルらしくなんてないわ」
見上げてくるヴァレリーは、少しイタズラな瞳をしている。
どんな時もミゲルは助けてくれた。支えてくれた。それがどれだけ心のよりどころになっているか、あなたは知らないだろうと。
「そうかな?」
ミゲルの言葉に、ヴァレリーは微笑む。
「そうに決まってるじゃない」
ヴァレリーの笑みにつられるようにミゲルも笑う。ミゲルは、ゆっくりとヴァレリーの前に手を差し出した。
「じゃあ、改めてよろしく、ヴァレリーちゃん」
「そうこなくっちゃ」
差し出された手を、ヴァレリーはぎゅっと握りしめた。

それぞれ談笑していると、小さなノック音が向こう側から聞こえてくるとともに、声がかかった。
「ルイ様、今夜のご予定は変わりありませんか?」
いつの間に予定が入っていたのかと思うヴァレリーだったけれど、ルイはこの国の王子であって、忙しい身だということも分かっているつもりだ。
「あぁ、変わりない」
「かしこまりました」
そう一礼すると、執事は、またドアをゆっくりと閉めた。
「ルイ、何か予定なんて入っていたか?」

ミゲルの言葉を聞いたヴァレリーとテレジアは顔を見合わす。
自分達が知らないならまだしも、ミゲルが知らない事が進行しているなんてあるものかと。

「あぁ、ちょっとした余興をな」
何か企んでいそうなルイを見るのは初めてじゃない。
普段はクールな癖に、すこし少年のような笑みを浮かべる。そしてそんな時、いつだってヴァレリーは振り回される予感がするのだ。

何も知らないテレジアはキョトンとするばかり、ヴァレリーは微笑みを返すしかなかった。

外の景色が、変わってくると、城の中が騒がしい事にヴァレリー達は気付き始めた。
窓の外から二人が下を見下ろすと、次から次にと馬車が止まっては通りすぎていく。
「なんだか賑やかね」
今日は何かあるのだろうか、そんな事を思いながら、前にもこんな光景があった事に気づくヴァレリー。
「ヴァレリー様、テレジア様」
ドアをノックする音とともに呼ばれた二人は、部屋の中から返事を返す。
すると、開いたドアから現れたのは、使用人達だった。
一人入ってきたかと思えば、次から次へと使用人達は、部屋に入ってきた。
自分達を囲うほどの人数に、ただただ、二人は唖然とするばかりだった。



・・・To Be Continued・・・・・


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  •   23, 2016 07:10
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