リアルタイム: キャバ嬢の選択 - スポンサー広告キャバ嬢の選択

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キャバ嬢の選択

素材4



ヤキモチやきな愛撫
↓↓↓
事の次第は、万事休す。
新が聞いているのは、慶の事だけだ。
何処から話せばいいだろうなんて考えは、もう通用しなくなった。

「あの……」
話を切り出そうとする季菜を射抜くように見つめる新。思わず喉がコクリとなった。
ただ話せばいいだけだ。ほんの偶然出会った男の事を。何も偽らず、ただ起こった出来事を口にすればいい。
「慶は―――」

言いかけた季菜の体が、新の手に強引に引かれたと思った瞬間、口を塞がれた。
間に入ったテーブルがガタンと音を立てる。
いつもより強い力に、思わず季菜の手は、新から離れようとする。けれどもっと強い力でそれを拒まれると同時、強く舌は絡んできた。
「っ……」
噛み付かれたみたいだ。そんな強い力で重ねてきた熱に、季菜の感情は混乱していく。
やめてと言いたいのに、許さないとでも言うように、口を封じられる。
絡んでくる熱は、宥めようとしているのか、押し付けようとしているのか分からない。

酸素さえ食い尽くされる、体を離そうとすればするほど、それを拒絶する力が増していく。
息が出来ない―――、そう季菜の息が上がった頃、ゆっくりとその熱は季菜から離れた。

「―――やめた」
新の口から発せられた、意味不明な言葉。
やめた?その真意が分からないどころか、立つ事さえ困難な季菜の体は、新の手によって、ふわりと浮いた。

「えっ? 新……?」

季菜の言葉を耳にするも、返答するつもりはない新は、さっきまで季菜が居た明かりのない寝室にと入っていく。
やさしくない、そんな力で、弾力のあるベットに体を降ろされたと思ったら、新の熱が、首に絡んだ。

「やっ、新……っ」
さっき言った言葉の意味も分からないし、今の新の行動も分からない。
首筋に熱を埋めたまま、右手は、するりと服の中に入ってしまう。背中に回された手は、するりとホックをといた。
背に回されていた手は、そこにある膨らみをやんわりとつかんだと思えば、形を変える。
「新っ……待って」
甘い熱が、体を侵食していく。拒もうとするけれど、体の心が疼く。

そんな季菜の言葉さえも塞がんとばかりに、唇に噛み付いてきた。
全然甘くない、感情のままに、おしつけられる愛撫に、季菜は拒む。
新に触れられるのが嫌なんじゃない。この手に触れられるのが何よりも幸せなのは分かってる。
でも―――。

「こんなの嫌―――」
自分の顔のすぐ真上に、新の顔がある。
華奢な腕は、抵抗する事を許さないとでもいうように、つかまれている。でも、季菜の心が拒んだ。

(私が悪いんだ……それは分かってる)
新の視線から逃げる季菜の瞳は潤んだ。。
(でも、これは……やだ)
なんだかんだと理由をつけて、逃げた自分が悪いのもちゃんと分かってる。
だから新が怒るのも無理はない。怒って自然なんだ……。
季菜の体は、小さく震えている。目尻に、涙がつたった。

―――強い力で掴まれて腕が、緩んだ。

「悪い」

滲んだ瞳が、新からの言葉で、開く。

さっきまでの、強引さは、もう感じられない。
季菜は、ゆっくりと、新の背中に手をまわした。ちがう、ちがう、そう首を振った。
(新が悪いんじゃない)
まだ何も自分の口から説明してない。沙油からの言葉とか、そんなんじゃなくて、ちゃんと自分の口から言わなきゃいけないんだ。

「慶は―――っ」
名前を出した途端、ついばむような口付けが落ちてきた。
「ちゃんと話さなきゃ―――っ」
離れては、落ちてきて、ついばんでは、離れて、でも、けっしてやめようとしない。
その先の言葉を封じるように、甘く、唇はついばんで、神経を痺れさせたかと思えば、思考さえ奪っていく。

さっきまでの、乱暴な愛撫じゃない。
何度だって落ちてくる止まない愛撫を受けているうちに、新の真意が伝わるような気がした。
それはきっと新の理不尽な理由。話してほしいと思った反面、そんな男の名前なんて口にするなと言う思い。

それが分かった頃、季菜は甘く落ちてくる罠に、自分から、わざわざ掛かるように、舌を絡ませた。



季菜が目を覚ました頃、朝日が窓から差し込んでいた。

いつもの癖で、枕元にある携帯を取ろうと手を伸ばす。
「……ん」
すると、温かい体温に抱かれているのに、気づいた。まるで逃げ出さない様に、季菜の体をしっかりと捕まえている。


(そうだ……昨日……)

モデルの事や、慶の事、それが全部、新にバレてしまった。
自分の中で消化できなくなった感情が溢れてどうしようもなくなった。
帰ってきた新は、事の半分を知っていて、あとの半分はちゃんと自分の口から話さなきゃ、そう思ったたんだ。


「ひゃっ」
後ろから首筋に、唇が落ちてきて焦る季菜。
シーツの中から、回された手が、お腹にやんわりと回されると、ゆっくりと力を入れられる。
その間も、後ろからの甘い愛撫は、首筋に落ちてやまない。

昨夜あれだけ、甘い蜜を吸ったはずなのに、まだ足りないとでも言うように、その熱は、季菜を欲しがる。

「もうっ」
振り返って、一言、二言、文句でも言ってやろうと思っていたけれど、新からの不意打ちのキスがそうはさせてくれなかった。
すぐそこに新の顔がある。もう幾度と見ているのに、未だにこんな近くにいる事になれないでいる。

甘い熱を与えられる季菜、それも極上の。反抗できないと分かってるのを見透かされて、くやしいはずなのに、それを受け入れる季菜をしばらく堪能した後、やっとと、その熱から解放された。

ふと見上げるとそこには、新の顔がある。
昨夜みた新の顔を思い出しては、そっとその頬に触れてみては、いつもの新だと安心したようにつねってみた。

「何だよ」

「な、なんでもないわよ」

やっぱりコイツには、かなわない。思って、季菜の頬はふくれる。
それを見た新は、笑みを見せた。
その顔を見た季菜は、嬉しかったのか、しなやかな腕を新の首にと伸ばす。
失ってしまうかもしれないと思っていたものが、今、手の中にあると、安心したような、それでいて、愛しく、離したくないと、ぎゅっとその手に力をこめた。

季菜が、そんな感情にかられたころ、新の携帯がなった。
それは、リビングの方から聞こえてくる。

やんわりと新の体から手を離す。
誰からだろう。季菜はそんなささいな事を思った。

新ともなれば、誰からだってかかってきてもおかしくない。打ち合わせの電話だってよくかかってくる事も知ってる。
そんな事を考えている間に、いつの間にか通話は終了していた。
ふと、新と目があった。

(誰からか、なんて……)
聞いてもいいだろうか?
そんな思いが胸を過ぎったけれど、ぶんぶんと打ち消した。
あんな雰囲気になるのはごめんだ。新だって結局、何も聞かずに居てくれている。それを自ら蒸し返すような事はしたくない。

「打ち合わせ?」
季菜は、出来るいっぱいの笑顔を新に見せた。
「あぁ、お前を送ってからな」
「あ、いい、いい! 沙油と約束があるから」
適当に言った言葉だけど、あながち嘘ではない。昨夜新と何を話したか、気になるのは本当だ。
だから会いに行こうと思ってたし、予定はこの後、いれるつもりだ。
「じゃあ、コーヒーでも飲んで、適当にしてろよ、鍵は、お前が持ってろ、夜、店に寄るから」
新は、言いながら、着々と支度を済ませている。

適当に相槌をうち、しばらく会話をしたあと、新は玄関に向かった。

「季菜」
もう出る寸前で、呼ばれた名前に、季菜は、従うように足を向けた。

「何?」
新が急いでいるのは知っている。だから、早くでやすいだろうにと、会話を少なめで切り上げたつもりだった。
季菜の表情を見つめながら、新は何か考えているように見えた。

「もし予定が早めに終わったら、ここに俺は居るから」
「えっ、あ、うん」
どうしてそんな事を言うんだろうと思う季菜の肩を寄せると、軽く頬に口を寄せた。
何事もなかったように出て行く新。

もしかして、そう季菜は思った。
あの週刊誌の事も、今回の事も、あらかた沙油の口から聞いているはずだ。
だから少しでも、新なりに考えてくれたんだろうか?
と言うより、あの一瞬の間にでエマの顔が浮かんだことに、気づいたんだろうか……。

(あーだめ、だめ! 余計な心配かけたくないし、しちゃだめ!)

感の鋭い新だ。
もう二度と、あんな雰囲気になりたくないと、季菜は、カップに入れたホットコーヒーに口をつけた。


……To Be Continued…





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  •   13, 2016 17:14
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