リアルタイム: キャバ嬢の選択 act 16 - スポンサー広告キャバ嬢の選択

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キャバ嬢の選択 act 16

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お前があいつを好き……なんだろう?


あぁもうっ!
何であいつってば、いつだってあんなに鋭いんだろう。
いつだって、そうやって、私の事、私以上に知ってるそぶりをするんだから!
年下の癖に、年下の癖に……。
そりゃ、確かにそれでたすけられた事はあるわよ? いつだって、そうやって助けてくれた。
だから、いつも甘えちゃってる。
あいつは、あたしより、いつだって大人だ。

「でも、でもなぁ~~」
新の事を知られたのは、まずかった。
だいたい、あいつが来たりするから……。
来るなんて、思いもしなかった。




プルルルル……。プルルルル……。

静かな館内の中で、物思いにふけっている季菜のバックの中から、携帯の着信メロディが響いた。
電源を切るのを忘れていたのを、今さら思い出した季菜は、キョロキョロと周りを見回すと、すぐ近くにあるトイレへとかけこんだ。

「も、もしもし?」
「あ、ごめん、もう病院だった?」
「うん」

電話の相手は、今日本当なら、この場所へと一緒に来る予定だった、沙油。
夕べ、この場所へと来るのを楽しみにしていたにも関わらず、風邪をひいてしまったからと来られなくなってしまったのだった。けれど自身の容態よりも、よっぽど心配している事があるそぶりを見せていて。

「ね、どうだった?」
「うん、すっごく可愛かった! あれを天使って言うんだね」
さっきまでの新への怒りはどこへやら、季菜は、思い出したように表情をうっとりとさせた。
だって、本当に可愛かったんだから。いつかは私も、そう思ってやまないもの。

ほんの数日前に、この世に生を受けて、生まれてきた、女の子。
「香先輩、元気にしてた?」
沙油がそう言ったのは、一年前まで一緒に姫嬢で仕事をしていた先輩、社会人との彼と結婚したのを機に、主婦へとなり、出産した、元キャバ嬢だ。
そして、それは、刹那の姉でもあった。

季菜がここまでのキャバ嬢へと成長したのも、その香がいてくれたおかげともいえた。
勿論、それだけではないけれど、弟でもある刹那と、あれだけ仲がいいのも、それまでの過程に、色々と乗り越えてきたものがあるからだった。
だから、季菜は香の夫とも面識がある。

一年前に、香が店をあがると言い出した時、季菜が店をあがると言い出したあの時みたく、後輩が嫌だと号泣したように、散々と香を困らせたのは、今も覚えている。
だって、本当に寂しかった。大好きで、大好きで、一緒に仕事をしていて、本当に楽しかった。
まだまだ成長の途中で、教えて欲しいことも沢山あった。

一番になった時も、本当に喜んでくれたのは、二人で泣いて喜んだ事、今もまだ覚えてる。

「幸せそうだったよ」
じゃなきゃ許さない。だって、約束したんだもの。絶対に幸せにするって。だから店をあがるって言ったとき、うなずいたんだから。

「そっかぁ」
向こう側にいる沙油も、そんな香を慕う後輩の一人だった。

もしかしたら、そんな香の影響も、すくなからず、あるかもしれない。だって、あの時は、反対したけれど、あんなにも愛されて、あんなにも幸せそうにしているのを、これまでずっと見てきたんだ。憧れないわけがなかった。
そんな事を、考えている季菜の頭の中に、ふと、新の顔が浮かんだ。

(ないないないない!!)

何想像しちゃってるんだ。ありえない!
だいたい、ホストなんて、絶対無理。もっと、ちゃんとしている人と巡りあって、もっとちゃんとした幸せをつかみたいんだから。

考えたことが、まずありえない!
どうかしちゃってる。

「季菜?」
「あっ、ご、ごめん」
変な想像してましたなんて言えるはずもない。
相手があの新だ、なんて分かったら、また絶対からかいの種にされるに決まってる。

それに、あんな風に、感情的に泣くなんて、もう御免だ。
もっと私は、もっと私は……。
考えたら、頭にその顔を浮かべたら、未練たらしく恋しがる自分がいる。それが手に負えそうもない。
すきだって言ってくれたあの手を離したのは、自分、それを分かっているつもりだ。

「あ、あのさ……」
「ん?」

いったい、何を言いたいのだろう。こんな自分の気持ちを、聞いてもらいたいんだろうか?
ううん、違う。ぜったい違う。

「なんでもない」
「……そう」

季菜にとって、香は、成功した女そのもの、そう見えた。眩しくて、あこがれで、仕方ない。
そんな風に幸せになりたい、そう思うのに……。
今、目の前を走っている、何かは、それとは 到底違ったものに見えてしまって……。

「あっ、刹那は? 一緒に来たんでしょ?」
そう言えばそうだった。
「うん、今、香先輩の所に居る、もう少しで来ると思うよ」

季菜と香がキャバ嬢で出会って、可愛がられていくうちに、沙油と二人、自宅へ呼ばれたりもして、刹那と出会った。
最初、その外見に圧倒されるも性格の悪さにドン引きし、香をはさんで、何度喧嘩したか分からない。
口の悪い刹那は、初対面から季菜を罵倒した。だからホストだって、聞いたとき、耳を疑った。
こんな奴が、出来るわけないって。でも、周りから話を聞いているうちに、そんな事考えた自分が恥ずかしくなった。

確かに口は悪いけれど、ちゃんとお客さまの女の子を、大事にしてるって事、だから、人気があるって事、刹那をしたってる子が、沢山いるって事。

だから、今は、弟みたく可愛がっていた。
香の事を、姉みたいにしたっているように。

勿論、家族のようにしているおかげで、色々なトラブルがあったのは、言うまでもない。
今回の新のように、誤解された女の子だって、沢山いた。そのたびに、季菜は振り回された。もうそれには慣れっこになったはずなのに、自分がこうして誤解される羽目になるなんて、思いもしなかった。

あんなに、切ない思いするなんて、思わなかった。





「季菜」
携帯を持ったまま振り向くと、香の病室から出てきたであろう刹那の声が聞こえた。
「あ、刹那来ちゃった」
「分かった、また帰ってきたら、話きかせてね」
「うん、また連絡するよ」

パチンと携帯を閉じると、刹那の声がした方へと足を向けた。


あっ……、やっぱりこいつだって、格好いい。だてにホストやってる訳じゃない。
服の着こなし方だって、ひとつひとつのしぐさだって、一級品だ。

モテるのも、分かる気がする。

「なんだよ、見惚れてんのか?」
……ったく、どれだけ自信過剰なの?

「ばか言ってないで、ほら行こう」
「なあ、さっき誰と話してたんだよ?」
「ん? あぁ、沙油だよ」
「ふーん」

ふーん? ……ま、いっか。





……To Be Continued…

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  •   21, 2013 13:44
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