リアルタイム: 先輩には、ご注意 !! act 6 - スポンサー広告先輩には、ご注意 !!

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先輩には、ご注意 !! act 6

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「あの……」

「あの……」

「あの……っ!」

言った直後、勢いよく後ろを振り返った。そこには、二十分前から、ず~と心菜の背後に突っ立っている牧村がいる。

後ろに、立たないでくれませんか?!
とか、
私に一体、何の用ですか?!
とか……。

言いたい事は、ありすぎる程あるのに、牧村の顔を見た途端、心菜の唇は、閉じてしまった。
牧村は、何も言わず、ただ、心菜を見ている。

(い、一体、何なのよ……っ)

あれだけ傷つけといて、まだ傷つけられるのだろうか?

出来ることなら、言い返してやりたい。
やっぱ、辞めてやる……とか、あっちに行って……とか。
でも、そんな事を考えている心菜の心には、今もまだ、牧村の視線が刺さったまま。
チクリ、チクリと、傷つけていく。

「ここ」

いきなり出された、真正面からの男の台詞。

「えっ?」

心菜の言葉に、牧村は、トントンと、人差し指で、頬をさす。
言われたままに、その場所を触れてみると、拭った場所に、洗剤がくっついた。

「それじゃ意味がないだろ」

言葉の直後、息を飲み込んだ瞬間、気がつけば、彼の顔は、目の前にあった。

柔らかい、掌が、心奈の頬をぬぐった。
驚くあまり、思わず瞳をとじた。

何でこんなにドキドキしてるの……とか、顔が近いっ……とか、よくみたら……よく見なくても……。
心菜の顔が、わっとなった。

「ち、違うんですっ……これはっ……」
なにが、どう違うのか、まったくもって理解が出来ないけれど、今の心菜は、この台詞を言うのが精一杯。

大体にして、こんな感情、考えられない。
怖くて、意地悪で、こんなひ……っ――――。



「悪かった」

低く、脳を揺さぶられるような声。

「え……」
牧村の掌は、心菜の華奢な手首をつかんで離さない。

「悪かった」
二度目の彼からの台詞は、心菜の中へ、入ってきているのに、届かない。


何……?
なんで?
今さら……っ。

うつむいて、小さな瞳をきゅっと、閉じて。

牧村の掌が、そっと、心菜の頬に触れた。

や、やだっ…………っ。



想う心菜の側から、パッと牧村の手が離れた。
暖かい温度が、あっと言う間に逃げていく。

「あ、あのっ……」

「あ、悪い」

一体、どうしたっていうんだろう。だってこんなのありえない。
あんな酷い言葉を、沢山傷つけられたんだから……っ。

そう心では思うのに、同じ心臓で、別の感情が抑えられない。
顔が、火照っちゃって……。

「顔……」

わっ、わわわわわっ。

覗き込まれるのに、心奈は、俯いて顔を隠してしまう。

恥ずかしい……。なんでそう思うのか分からないけど、そう思ってたまらない

目を、瞑ったまま、心奈の心臓は、ドキドキと音を鳴らしてく。

だいたい、思っちゃいけないけれど、この顔……。

「なぁ」

この声……。






「迅」

……え?

「名前」


名前?

「ジンっつーんだけど」

し、ってる。そんなの知ってる。でも……。

「そう呼んで」

そう……呼んで?
言われた台詞の言葉の意味が、心奈には、分からない。
でも、もうすでに、迅は、背中を向けていて。


この、胸に響いてくる音の意味が、分かりたくない、そう思ったとたん、
へたりと腰は落ちてしまったのだった。



……To Be Continued…

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  •   18, 2013 21:39
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