リアルタイム: ハッピーエンドの法則 act 8 - スポンサー広告ハッピーエンドの法則

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ハッピーエンドの法則 act 8

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気分転換しにでも行こうか?


そう琉香に、言われて来たのは、自宅から二時間程の場所。
気分転換なんて、本当は行く気分じゃなかったけど、心配ばかりかけてる事に、多少の罪悪感があった乃亜は、大人しく琉香の言葉に従う事にした。

彼女に連れてこられたのは、最近出来たばかりの、小さな旅館。

町並みから離れたその場所だけれど、最近流行のスポットだったりする。

今回、琉香がこの場所にこだわったのは、ここが乃亜に、ぴったりだと思ったから。




「安産祈願?」

なぜなら、その旅館の隣には、小さな神社があって、有名な、安産祈願のお守りがあると言われている。

近頃、悩みのつきない乃亜に、何かしてあげたい。
少しでも心の支えになるものがあれば、そんな事を思っていた琉香に、今回舞い込んできたこの話。
なぜだか、運命の様に思えて仕方なかった。

お守り、なんて、あまり信じない彼女だけれど、親友である乃亜に、そう思って、連れてきた。




ドライブついでに、琉香の運転で、到着した時には、午後1時をまわっていた。
まだ来た事のない場所だったけれど、その静かな場所は、着いた瞬間から、二人の心を穏やかにした。


琉香が、旅館に受付をする間、乃亜はその場所で、ドライブで窮屈だった体を伸ばしていた。
気分がのらない、なんて言っていた自分が嘘みたいだ。
景色は綺麗、空気はおいしい。
体のもやもやが、スッと抜けた気がした。


だからこんな場所で、居るはずのない人物を見てしまった乃亜は、その場に立ち尽くしてしまった。







柔らかな腰までのウエーブがかかった女性、その隣に居たのは、鉄哉。


親密で、楽しそうで、でも、乃亜じゃないその彼女。

声が、出なくなってしまった。






…………


口は開くのに、手は動くのに、声がでない。





「乃亜」

背中にかけられた声は、琉香のもの。でも、乃亜は、振り向くことができなかった。
嘘であってほしい。見間違いであってほしい。
いくら、乃亜がそう思っても、それは確かに鉄哉だった。

二人並んで、仲よさそうに、幸せそうに、あれは、まるで……。







神様なんて、この世にいない……。




思って、涙が溢れた。



「嘘……なんで鉄哉が?」

信じられないと思うのは、琉香も同じ。間違いであって欲しいと思うのは、彼女だって同じ。
誰よりも、幸せになってほしい。そう彼女は、いつだって思っていた。
だからこそ、この場所に連れてきた。問題ばかりの彼女に、少しでも幸運が訪れるように、そのお腹の中にいる赤ん坊が、無事にすくすくと育つように、その願いを、込めて。

でも、目の前の光景は、残酷にも、二人の瞼に焼きついた。そして、離れてくれない。



声にならない、声が、乃亜の中で、破裂した。

「…っ…ふぅ……っ」

俯いて、耐えられないと顔を隠して、もう立ってられないと体が崩れた。




鉄哉の隣の彼女の髪がなびく。それは、長くて柔らかい。乃亜より、もっと、ずっと。
それを、細く華奢で柔らかい手が、とかしていく。

別れようって、言ったのは、私。
突き放したのも、私。一人で頑張るって決めたのも私。
なのに、目の前の光景が、受け入れられない。

「っふぅ……っ……」

心が壊れたみたいだ。
心臓の音が、脈が、制御できない。

「私、行ってくる」

感情の衝動に、任せようとした琉香の腕を、乃亜はぐっとつかんだ。
「やめて」
「やめない」

乃亜が引き止めるその倍の力で、琉香は、その腕を振りほどこうとする。
でも、選んだのは自分。






いいの……。



涙いっぱいの頬を、懸命にふった。




てっちゃんが悪いんじゃない。
彼は、ちゃんと前を向いて歩こうとしてくれた。
今も、あの時も。ちゃんと、向き合おうとしてくれてた。それを振り払ったのは、拒絶したのは私。
話がある。ちゃんと彼はそう言ってくれた。あの時、何て話をしようとしたのかは、分からないけれど、彼は確かに話をしようとしてくれてた。

力いっぱい、抱きしめてくれた。
名前を呼んでくれた。
でも、拒んだのは、その手を離したのは……私。






だから……。


「いいの」


でも……でも……。
「鉄哉はちゃんと……」
「いいの」

心が……壊れそうだ。
声が、枯れて、心が枯れて……。



「もう……」

痛い

「乃亜?! のあ!!」

痛い

「鉄哉! 鉄哉! 鉄哉…………っ」






 ・・・・To Be Continued・・・・・
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  •   10, 2014 08:57
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