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ペティキュアと悪魔 act 7

読者の皆様
いつも読んでくださってありがとうございます☆

続きを読まれる方は
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↓↓↓↓↓↓↓↓ 待ってて、なんか言ってないし、約束なんてしてない。
全部、あんたが勝手に、やってるだけでしょ。

「はい、これ」

頭の中では、そんな事ばかり考えてるのに、悠莉の手は、そのカフェオレを、珂那汰へと差し出していた。
絶対、ふてぶてしい態度がかえってくる。そう思ってたけれど、意外にも、珂那汰は素直にそれを受け取った。
しかも、彼の口から出てきたのは、お礼の言葉。

すぐに、渡したら帰る。そう決めていたはずなのに、悠莉は、立ち尽くすしか出来なかった。

それに、絶対、何かの大きなパーティだと思ってたけれど、彼は、至って普通。
とは言っても、その容姿は、傍目からみてもずば抜けていて、注目を浴びているのは、いつもの事らしい。

「あの……」

彼女さんは? なんて、別に気にならないけれど、でも、一応。

「居ないよ、なんで?」

それは私の台詞。なんで居ないの? 
てっきり、ううん、絶対来ると思ってた。って言うか、あの彼女は来たがってた。もしくは一緒に行くのは、この私。
そう思ってたと思う。

でも、今、ここに立っているのは、この男だけ。
それも、私を待つために、何十分も前から外で待って? ――――ありえない。

「じゃ、行くか」
そうこうしている間に、珂那汰の中で、悠莉を連れて行く事は確定している様で。
「ま、待ってよ」
だって、私まだ、この男の事、信用できない。

悠莉の言葉を聞いた珂那汰は、だったらそこら辺を、ブラブラとしようと提案を出し、結局、彼女の足を動かす事に、成功してしまう。
ちらり、ちらりと、悠莉は斜め下から、珂那汰の事がきになって仕方がない。
確かにこの男の事を、周りがほっておかない気持ちも分かる。隣に置いておけば、自慢できる程の容姿は持ち合わせているであろうと。
だからこそ、周りの女が、ほっておかないんだろうと。
でも、だったら、なぜ、こうも自分につっかかると言うか、関わってくるのか?
大体、女になんて、彼はちっとも不自由してないはずだ。


「わっ」
歩きながら考え事をしていた悠莉は、前方不注意で、頭をぶつけてしまった。
「ここ」
ここ? おでこを押さえながら、隣にいる珂那汰の指した方向をみてみると、どうやらそこは、今日、珂那汰が悠莉を誘った、イベント会場らしく。
まんまと悠莉は、その場所にと、到着してしまった。

ここまで来ておいて、帰りますとは言い出しずらく、それさえも珂那汰の思惑通りであって。

悠莉は、不満な表情で、珂那汰を見上げた。
言いたい事は、沢山。
店の中からは、騒がしい音楽と、人ごみの声。
あまり、そんな所は得意じゃないのに……。
思いながらも、その背中に、悠莉はついて行くしかなかった。

騒がしいその店内の中へと入ると、一瞬で、珂那汰の周りが、ざわめいたのが分かった。
モテる奴だと思ってはいたが、ここでも、彼は注目の的。それもそのはず、彼は、このパーティの主役らしい。
「ねえ」
ざわざわと騒がしい店内で、声をはりあげたのは悠莉。そうでもしないと、この場で、声は、彼に届かない。
それでも、悠莉の声は、男の背中にさえ届かなかった。
「ねえっ! ねえってば」
声と一緒になって、ぶんぶんとふりあげるのは、珂那汰と繋がっている、右手。確かにはぐれそうにもなった。人ごみに押されもした。だからそれを彼は助けてくれただけ。


離して。って言うか、私から離してやる。そう心に思いながら、さきほどから試みてみるが、それは全く通用しないようである。
周りはうるさいし、振り向いてさえくれないし、この右手は、繋がったまま。もう仕方ないからそのまま大人しくついていくと、店の奥のおく、そこに、丸いオシャレなテーブルがあった。

悠莉はすぐに、分かってしまう。
そこは、予め用意されていた、この男の席。
その周りには、既に女の子が沢山。って言うか、やっぱり私は場違いだと思う。

「帰ります」

そもそも来たのが間違いだったのよ。
だって、この視線。チクチクチクチク痛くて堪らない。それになんだか、男の人の視線まで、ささってる気がする。
けれど、さっき言った悠莉の一言は、この騒がしい店内の中、どうやらとけこんでしまった様であり。

「私、帰ります!」
だから今度は、もっと大きな声をあげてみた。
けれど珂那汰は、悠莉の手をひくと、その席にと座らせた。って言うか、さっきから、私の声、聞こえてるんじゃないの?!

まったく、何なのよ! 何様のつもり?!

「なぁ、アンタ何飲む?」
ほんの微か悠莉の耳たぶに触れたのは、珂那汰の唇。
ひゃ……思わず、悠莉の体が、きゅっとなった。
確かに、触れた、それも今さっき。こいつの唇が、私の耳たぶに。

触れた場所が、カーっと熱くなっていく気がした。
って、言うか、近い。

それに、何だか、視線が、さっきよりも痛い。
このテーブルを囲む、何人もの女の視線。この男を、ひとりしめするなんて、許さない。その目が、そう語ってる。

だから、私は、別に何でも…・・・。

訳が分からなくなりつつあった、悠莉は、たった今、運ばれてきたドリンクに、手を伸ばした。
そして、無我夢中で、いっきに飲み干してしまった。

「バカやろうっ! お前、それ酒!」





…………何だか、この男の声が、遠くなる気がした。




……To Be Continued…
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Category: ペティキュアと悪魔
Published on: Tue,  08 2014 09:19
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