リアルタイム: ハッピーエンドの法則 act 8 - スポンサー広告未分類

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ハッピーエンドの法則 act 8

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神様なんて、この世にいない。

思いながら、乃亜の瞼がひらいた。

確か、さっきまで。そう思いながら、その視線は辺りを探る。さっきまで、立っていたはず。さっきまで、そこに居たはず。
さっきまで……。

「----」
てっちゃんが、そこには、いた。




「乃亜」
意識が戻った事を知った鉄哉は、身を乗り出すように、乃亜の顔を覗き込んだ。
「大丈夫か?」
鉄哉の声は、とても不安げで、確かに乃亜の事を案じている。
「……てっちゃん」
それに応えた乃亜の声には、なぜ、視界の中に、鉄哉がいるのか、分からないでいた。
「大丈夫か?」
乃亜に届いた二度目の声。それはやっぱり、彼女を案じている。

どうして? なぜあなたがここにいるの?
だってここに、来るはずがない、居るはずがない。だって……。
見る見る間に、乃亜の視界がぐにゃりと歪んだ。もう堪えきれないと涙が溢れた。

こんなの、現実じゃない。思いながら、乃亜の脳裏に、あの光景が浮かび上がった。
思い出したくもない様な、現実。
あんなの……。

「……っ」
乃亜の言葉がかきけされると同時、その体がふわりとベットから浮いた。
鉄哉が、乃亜を、抱きしめた。

くしゃりと乃亜の表情が濡れたとき、その体に、覆い被さる温かな熱と、なつかしくも感じる、この匂いは、確かに鉄哉のものだった。鉄哉の吐息が、乃亜の耳たぶへとふれる。次の瞬間落ちてきたのは、鉄哉の低い声だった。

「ごめん」
鼻をすする乃亜は、もう既に、鉄哉の体をぎゅっと抱きしめていた。
それに応えるように、鉄哉は、その何倍もの力で、彼女を抱きしめた。
「ごめん、 乃亜」
瞼を閉じた鉄哉は、確かに腕の中に居る乃亜を感じている。
今の鉄哉には、たった三文字の言葉と、彼女の名前しか思い浮かばない。でもそれでいいと思った。
乃亜と離れてから、言いたかった言葉。呼びたかった彼女の名前。
会いたかった。会いたかった。……抱きしめたかった。

そう思いながら、乃亜を抱きしめる、その力に、ぎゅっと力が入った。

鉄哉は、そっと体を離すと、その至近距離にいる乃亜の頬に残った、涙のすじを、そっと拭った。

ずっと……こうして触れたかった。

長い間、当たり前に触れてきた、柔らかな感触が、たった少しの間違いで壊れていき、修復の仕方なんて分からずに戸惑って、もがくように苦しんだ。
でも、いま、たかだか三十六度何分の彼女の温度は、愛おしいと叫びながら、その手に吸いついてくる。

たまらず、乃亜の頬に、鉄哉は、唇をそっと落とした。頬に残っていた微かな雫は、鉄哉の唇へと吸い込まれた。
わずか、十五センチにも満たない距離で、そっと乃亜の唇が開いた。

「てっちゃん、ごめんなさい」
それは、彼女からの心からの気持ち。
言いたくて、いいたくて、でも言えなくて、心の奥底に、とじこめていた、気持ち。

こんな簡単な言葉を、なぜ、もっと早くに言えなかったのだろう。
こんなにも近くに、その答えはあったのに。

乃亜の瞳は、まっすぐに、鉄哉を見つめていた。
自分の気持ちから、もう逃げない。そう、思いながら。

「てっちゃんが、好き」

ごめんの、三文字よりも短くて、気持ちを伝える上で、とても、大切で、今の二人に、一番必要な言葉。
それはとても儚く、思わず聞き逃してしまいそうな程の微かな声。

「てっちゃんが、好き」
鉄哉に対する、素直な気持ちだった。

この人を、離したくない。

そう、強く思う気持ちは、今、確かに、乃亜の心を、ほどいたのだった。

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・・・・To Be Continued・・・・・
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  •   24, 2014 07:27
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