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ペティキュアと悪魔 act 9

読者の皆様
いつも読んでくださってありがとうございます☆

続きを読まれる方は
ぜひ、コチラからどうぞ
↓↓↓↓↓↓↓↓ そもそもの根源は、珂那汰という男に出会ってしまったという過ち。
どこを振り返ってみても後悔しか浮かばないはずなのに、悠莉は翌日、午後一時まえに、さも、間に合わせるかのように、足早に歩いていた。

約束なんて、今度こそやぶってしまえばいい。
悠莉は確かにそう思っていたはずだった。
珂那汰の事を考えるだけで、イライラとし、夜も眠れなった。大体にして、なぜこうもふりまさされなければならないのかが分からない。何度考えても、ことごとく、ちょっかいだしてくる理由の答えが見つからない。

なのに、なぜ、待ち合わせ場所に足をむけているのだろうか……?





(やっぱり……)

今、悠莉の時計は、約束の時間の午後一時をさしている。
足早に歩いていた足をとめた彼女の視線の先にいるのは、たった今、悠莉の存在を確認し、片手をあげた、珂那汰だった。

強引すぎて、全く信用できないはずなのに、なぜか、必ず、珂那汰は待ち合わせ場所に来ると確信した悠莉がいた。
イライラとして、夜も眠れなかったのに、なぜか、朝早くおきた悠莉に、着替えをさせたのも、この待ち合わせの時間まで悩ませながらも、悠莉の足をこの場所に向けたのも……。

悠莉は、珂那汰の前にたつと、もうすでに、ふてくされていた。
別に来たかったわけじゃない。楽しみにしていたわけでもない。でも、なぜか、この目の前の男が、約束をちゃんと守り、この場所にくると思ったから、来ずにはいられなかった。

それに見間違いじゃなければ、なぜだか、初めてあった時の印象とは、違ってみえた。

この場所についた瞬間、それが確認できたであろうその瞬間、確かに、悠莉の瞳の中の珂那汰は、柔らかく笑った気がした。

いやいや、違う! すぐに、悠莉はブンブンと首をふる。
そもそも、この男は、遊んでいるだけなんだと。昨夜みた態度が、なによりそれを物語っている。

「さぁ、何処に行くの?」

絶対、信用なんか、しないんだから……。





まるで、宣戦布告のように、告げられた悠莉の言葉をきいた珂那汰は、あのいつもの意地悪な笑みを浮かべた。

(ほぅら、やっぱりね)
さっき見せた笑みは、きっと間違いに違いない。悠莉は心からそう思った。
それに、やっぱり、この男に集まる視線が憎らしい。絶対、気づいているはずなのに、さも気づいていないかのように、手を握ってきた、この男が、憎らしい。

そんな事を考えていた、悠莉の下腹部から、まるで、最大限にと主張するように、お腹の音が、ぐぅ~と鳴った。
斜め十五センチ上から、聞こえてきたのは、苦笑。

「ちょっと、違うんだからね! 」


言ったあと、胃に物を入れる行為すら忘れていた自分が、恥ずかしくてたまらなくなった。

あ~もぅ、と悠莉は唇を噛むが、朝食はおろか、昼食をとる事まで、忘れていたことに、気づいてしまう。
きっと、珂那汰は、昼食なんて、とっくに済ましているはず。そもそも二人でランチなんて、ありえない。
なのに、斜め上を見上げてみれば、珂那汰はまだ、苦笑の中へといる。
その名残を残しつつ、珂那汰は口をひらいた。

「その角を曲がった、すぐのところに、丁度上手いイタメシ屋があるんだけど、どうする?」
珂那汰の指先は、今からいくであろう場所を案じていた。
「べ、別に、私は……」
ぐぅ~……、悠莉のお腹は、口よりもずっと正直であり、また、胃袋に忠実であるようだった。
みるみる間に、悠莉の頬は、真っ赤になってしまう。

ありえない、ありえない、ありえないっ!

きっぱりと拒絶したかった悠莉の口は、恥ずかしさでいっぱいで、言葉にならなく、珂那汰の指先の望みどおり、その場所をつげていた。

入りたくないと思いながらも、店前にとたった悠莉の鼻腔には、今すぐにでも主張する胃袋を、心底そそるような匂いが立ち込めていた。

珂那汰は、二度は聞かない。
悠莉の掌を握ったまま、そのドアを開いた。

ランチ時のピークなんだろうか? まだ店内は忙しそうだった。
珂那汰はぐるっと店内を見回すと、右手をあげる。それに気づいた店員が、にっこりと笑い、二人がけの席へと案内してくれた。



「初めて来たとは思えない」
なぜか、悠莉の直感で、そう思った。
この珂那汰からかもしだされる雰囲気が、まるでこの店の常連であるかの様に思った。

「いいや、初めて」
珂那汰は、悠莉の問いにさらりと応えると、当たり前のように、メニュー表に手をつけた。
なぜか、この男の余裕顔が気に入らない。悠莉はそう思いながらも、何度目かの催促の音につられて、メニュー表にてをかける。

「これ」
と、珂那汰の指先が、今このメニューの中から決めんとしようとする悠莉の視線を邪魔した。
「これが旨い」
トントンと、メニュー表の箇所を叩く。

この男は、食べ物さへひとつ、選ばせてくれないのだろうか? 口をあんぐりとあけながらも、ため息をはき、悠莉はそれに従う事にきめた。
だって、もう、お腹ぺこぺこ。昨夜から珂那汰のおかげで、あらゆる感情を支配されている悠莉は、なんでもいいからひとつくらい満たされたい気持ちだった。

そんな悠莉を、珂那汰は、じっと見つめていた。

「な、なによ」
あまりにも、真っ直ぐに向けられた視線から、意味もなく、悠莉は逃げてしまうしかなかった。
「別に」
そう言う珂那汰の表情は、言葉とうらはらのような気がしたけれど、ここでまた言い返しても、まるめこまれてしまうそうで、やめた。
かといって、この後の展開が全く分からない。
注文はすませた。一体、この沈黙を、どうしよう。

強引に、強引をかせねた、この男の策略が、全く分からない。
ただ単に、あそぼれているのだろうか? 
カラカラになっていた喉を、お茶に潤わす。

「かーなた」
悠莉の後方から、珂那汰へと、聞き覚えのある声がかかった。
後ろをふりむくまでもなく、彼女は悠莉の横を素通りして、目の前に座っている珂那汰の腕へとまきついた。
反射で、悠莉の表情は、ヒクリとなった。

別にとがめる理由なんて、これっぽっちもないけれど、別に、気に入らない理由なんて、微塵もないけれど、常識的にこれはどうかと思う。

「何してんの?」
彼女にとって、悠莉という存在は、全く気にならないものらしい。
もしくは、見えてないの? 

「見りゃ、分かるだろ?」
そう珂那汰は、何の悪びれもなく、その腕に巻きついている娘の視線を、悠莉へとしむけた。
「ふーん」
この表情をみると、こんな風景は、別にめずらしくもないらしい。
「で、何時に終わるの?」
悠莉は、呆気にとられてしまう。
常識的にありえない。この男の様子も、その隣の女も。

まるで、こんな光景が日常茶飯事のようだった。ついでに言うと、たった今、吐いた台詞も。
次の約束が決まっていて、まるで、順番待ちしているのような……。


「帰ります」
できるだけ、真っ直ぐに、できるだけサラリと、悠莉は言葉を吐いた。
「私、帰ります」
どうぞ、あげます、こんな男なんか。
大体にして、欲しくなんかないし、取り合うつもりもない。
こんな、失礼極まりない、最低な奴……。

「帰ってくんねえ?」
バックを持ち、席をたったばかりの悠莉に、珂那汰の声がかかった。

えぇ、帰ってやりますとも、こんな所、居たくも……。

「アンタに言ってんだけど」
悠莉の視界には、からまっていたその腕を離し、冷ややかな視線を送っている……。

「こいつ、俺の彼女なんだけど」

そして、ひとさし指を悠莉へと向け、さらりと言ってのけた、珂那汰がいた。

読みましたら、ぽちっとお願いします 
 ^^




……To Be Continued…
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Category: ペティキュアと悪魔
Published on: Fri,  11 2014 10:29
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