リアルタイム: ハッピーエンドの法則 act 9 - スポンサー広告ハッピーエンドの法則

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ハッピーエンドの法則 act 9

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「か、神主さま?!」

旅館のロビー、この反響する場所で、ある一人の女性を目の前に口にしたのは、琉香だった。




……

「正確に言うと、その孫娘」

乃亜の勘違いを、ひとつ、ひとつと訂正しながらも、説明を続けた鉄哉の最後の答え。
彼女に会ったのは、ほんの偶然だった。
琉香に検診だと聞いた、あの日、鉄哉は病院に居た。
産婦人科という、初めての領域に戸惑いながらも、鉄哉は、そこに必ずいるだろうと信じて乃亜を探した。

けれど乃亜は見当たらず、ならばと思いつく場所は全てとまわった。

そんな時、ふと出会ってしまったのだった。

「無事に生まれて欲しい」
鉄哉は彼女にそう話した。けれど、今自分に出来る事が何も思いつかない。何をしても裏目にでてしまう自分がくやしかったけれど、あきらめる事が出来ないこと。
不思議に思いながらも、出会ったばかりの女性にそう鉄哉は思いをこぼした。

まるで、導かれたような、出会いと運命。
力になれるかどうかは分からないけれど、この神社には、昔から不思議な力がある。
それは本当に、信じる者にしか宿らないけれど。

話を聞いた鉄哉に、迷いはなかった。

あきらめないで、思いは、きっと伝わるはずだから。
そう言われた思いを胸に、鉄哉はこの場所へとやってきた。運命の糸に引かれるように。


……

鉄哉からの説明を乃亜が聞いている間。同じく琉香の誤解も綺麗さっぱりと流れおちていた。



「はい、これ」

ロビーでの話を終わらせた琉香は、鉄哉と乃亜のいる部屋と入ってくるなり、女性からあずかった鉄哉の荷物を、二人の前にと差し出した。
思わず、鉄哉と乃亜の視線は交差する。

乃亜が倒れた瞬間、その場に、何もかも放り出した鉄哉の荷物。

ちゃんと、前に進みなさいよ。琉香の瞳は何も語ることなくも、そう言って、背中をみせた。

まるで、さっきの雰囲気はなんだったのだろう。そう思うほどに、二人の間に緊張が走った。
言葉なんて、なく、沈黙が続く。
そんな空気が耐えれないと、それを裂いたのは、乃亜の方だった。
「あの……この部屋つかって?」
気をつかってくれた琉香の思いは分かるけれど、今、この状況で、同じ部屋に寝泊りできる心境ではなかった。
鉄哉の思いは変わらない。その思いが伝わったのは嬉しい。
でも、本音を言えば、今はまだ、そっとして欲しい……。

「え……っ? あのてっちゃん……」
鉄哉は、乃亜の前を通りすぎると、たった今、琉香から預かった自身の荷物を、部屋の奥へと置いた。

その意味くらい、乃亜にだって分かった。


鉄哉は、乃亜に背中をみせる。
日帰りだと思っていたけれど、どうやらそうじゃないらしい。

「もう一回、頭を冷そうと思ってた」
まるで、乃亜の言わんとしていることがわかったのだろうか? 鉄哉は昔から、こういう癖があった。
乃亜が何も言わなくても、その答えを言い当ててしまう。
いつだって、そんな時、乃亜は鉄哉の背中で驚きを見せる。

「でも、もう、それはやめた」
鉄哉は、振り返ると、まっすぐに乃亜を見つめた。
それは一体、どういうことなんだろう。乃亜には、意味が伝わらない。
それもそのはず、鉄哉が濁したのは、甘い告白。



六畳の間、あっと言う間に、鉄哉と乃亜の間隔はなくなってしまう。

後頭部を引かれたと思えば、すぐそこに、鉄哉の息がかかった。
あ……ほんの少し動いたせいで、唇が触れた。

「……嫌か?」

久しぶりに、聞くのは、甘い鉄哉の声。
断れないのを分かってて、いつも仕掛けられた、この甘い罠。

ほんの少し見せた、右腕の抵抗を、やんわりと鉄哉は、拒むと、その甘い熱を、乃亜にと、重ねた。


・・・・To Be Continued・・・・・
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  •   13, 2014 18:54
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