リアルタイム: ハッピーエンドの法則 act 10 - スポンサー広告ハッピーエンドの法則

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ハッピーエンドの法則 act 10

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鉄哉から、初めてキスされたとき、同じ台詞を言っていたと、絡まる熱に犯されながらも乃亜は思い出した.。

まるで、神経にビリビリと流れるような、でもそれはけっして痛くなく、むしろ甘くて、蕩けてしまいそうで……。

カクンと、力なくなってしまった乃亜を、鉄哉は軽々と支えてしまう。
離れた温度が逃げていく。
別に、この熱に犯されたのは、初めてじゃない。
なのに、まるでそうかのように、胸のドキドキがとまらない。

「てっちゃ……」
やっと呼べた名前だって言うのに、どうやら、それさえも許してくれないらしい。
唇が重なったと思えば、あっと言う間に舌先が触れた。触れたと思ったら、くちゅっと絡む。
息が出来ないと、胸を叩くと、その手さえもとりあげられてしまう。
この甘い誘惑から、なんとか逃げようとその熱から拒絶してみ.る。呼吸をする。すると首筋に、さっきまで絡んでいた熱がツツツと、いやらしくまとわりついた。

乃亜の足はもうすでに立ててはいない。

体勢を崩す乃亜を、支える鉄哉の手には、今度こそ迷いはなかった。
まるで、そうする事が当然かのように、今、彼の手は乃亜の腰にと回されている。

「てっちゃん……っ」
乃亜の口から出てくる言葉、ひとつ、ひとつが、鉄哉を煽っていることなんて、当然しる由はない。

待って、乃亜の手は、鉄哉からの甘い熱に待ったをかける。けれどそんな華奢な指は、鉄哉のほんの僅かな力で退かされた。 
「待てない」
なぜ、こんな台詞が出てきてしまったのか、鉄哉自身が知りたかった。
けれど、乃亜の温かい手に触れるたび、やんわりと拒絶するその熱に、無理やり触れるたび、その答えは簡単にでてしまった。

乃亜と過ごしてきた数年という時間が、ほんの僅かな間違いで取り上げられた日々は、思い描いてもないけれど、想像を絶するものだった。
触れることが当然だと思っていた温度も、当たり前にかけられていた言葉も声の色も。あっさりと、その手から抜け出していって、取り返したいと思えば思うほど、離れていってしまった。

でも、今、それは、確かに鉄哉の目の前にと、存在していた。
触れてしまう事を、危ういと感じてしまったのは、多分、離れられなくなってしまうのが分かっていたからこそ。


でも……。
力強くと、もとめられた熱は、乃亜から、やんわりと離れた。
まっすぐに、鉄哉は乃亜の目をみる。
「ごめん」

こんな事が、したかったんじゃない。
そうとは言い切れない自分も確かに存在するけれど、でも今は、もっと大事な事がいくつもあるはずだった。
まずはそれを、ひとつ、ひとつとやっていく事。

鉄哉は、乃亜のおでこに、ちゅっと熱を溶かした。
その触れた熱が、あまりに嬉しくて、そっと乃亜は瞳を閉じた。


鉄哉の手は、おそるおそる、でも、早く触れてみたいと、乃亜のお腹へとくっついた。

「ごめん」
多分、この言葉は、そのお腹に中にある、まだ生まれてもいない我が子への言葉。
鉄哉の掌に、ポタリと涙の粒が、おちた。
それは乃亜の頬を通ってきた涙。

「てっちゃん……」
乃亜の中に、思いが溢れ、それがおさまらなくなって、零れた瞬間だった。

本当は……。
「一番に喜んで欲しかったの」
乃亜の声は、涙にまみれていた。でも、これがホントに、ホント。乃亜の本音だった。

たった今、吐き出された乃亜からの本音に、お腹に触れていた手をどかせ、真っ直ぐに乃亜を見つめた。
もう、顔は、ぐしゃぐしゃになっていたけれど、鉄哉の思いが、乃亜の心をとかした。
「嬉しいって、喜んで欲しかった」
乃亜は、顔を隠そうともしないで、泣きじゃくる。

あの時、鉄哉の前で、泣けなかった、さみしかった。助けて欲しかった。
でも、一番は、なにより……。

「喜んで欲しかったの……」

強がって、拒絶して、何度後悔した分からないのに、それを気づかないふりをするのがやっとだった。
差し伸べてくる、その手を、何度取ってしまおうかと思ったか、分からない。
かけてくる言葉に、素直になりたかったのに、意地っ張りが邪魔をした。

いつだって、触れるこの手は、こんなにも近くにあったのに……。


ごめん……。
抱きしめてくる鉄哉の腕に抱かれた乃亜に、確かに鉄哉のその言葉が何回も届いた。
それは、かすれて、とても聞き取りにくかったけれど、確かに、乃亜の心にと、届いた。




……To Be Continued…



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  •   03, 2014 21:06
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