リアルタイム: 先輩には、ご注意 !! act 10 - スポンサー広告先輩には、ご注意 !!

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先輩には、ご注意 !! act 10

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翌日、先に目を覚ましたのは、心奈だった。まだ少し体はだるく感じたけれど、それも昨夜ほどじゃない。
心奈は昨日の事をちゃんと覚えていた。ゆっくりと体を起こすと迅の姿を探す。
そのついでに、部屋の様子を確認してみると、やっぱり、昨日の事は現実だったんだと、実感がわいた。
いつも整頓されている心奈の部屋を考えてみると、まるで泥棒でも入ったかの有り様に、また、心奈は笑いがこみあげてしまう。そんな中、心奈は見つけてしまう。狭い部屋の中、おそらく疲れ果て眠りについたであろう迅の姿を。

寝顔を覗き込んだ心奈は、そのままそこに腰を下ろした。
心奈にとっての迅のイメージは、恐怖そのものだったはず。多分、もう一人、心奈がいたとすれば、この場面を見て、どんな顔を浮かべるだろうか……。

「何、見てんだよ」
目を閉じたままの迅が、口を開いた。
「ご、ごめんなさいっ」
これに、慌てた心奈は、急いで、立とうとしてみる。けれど、その心奈の手は、迅によって、つかまれた。
昨夜、上がり、今朝、冷めた熱が、また一気に上がっていく。それも急速に。
「あ、あのっ」
とにかく、この手を離してほしいけれど、うまく言葉を発せない。
「熱は?」
起き上がった迅は、心奈の顔を覗き込んだ。
「あ、ありませんっ!」
今にも、音をだして、湯気がでてきそうなこの展開で、心奈の言い分は通らないような気がしたけれど、とりあえず迅は納得したらしかった。
でも、それを確かめんとばかりに、迅の掌が、心奈のおでこにふわりとくっついた。
(ひゃっ……)
迅の掌のサイズからしてみると、心奈のおでこなんて、小さいもので、すっぽりとおさまってしまう。
そして、疑いの視線を心奈にと送った。迅は何かいいたそうにしていたけれど、それを口にするのはやめ、部屋の惨状を今、めのあたりにしたのだった。
昨夜、雨の中、足を踏み入れた心奈の部屋の面影は、そこのどこにもなかった。
散々たる有り様をみて、しかもそれをやってしまったのは、間違いなく自分だと、分かっている。
言葉がでてこなかった迅のフォローを、心奈がいれた。
「い、いいんです」
もともとは、自分のせいでなったも同じ。そして、自分のためにこうなってしまったのも、分かっている。
「私が片付けますんで」
そういいながら、荒らされたであろう、私物を、ひとつ、ひとつと手にとっていく。
「あの、座っててください」
心奈の言葉に何か反論はあったであろうが、その何ひとつとして元の場所に戻せる自信がないも等しく、迅は大人しくそれにしたがうことにした。
その様子を見た心奈は、ほっとしながらも、その手を再開させた。

一通り、片したところで、心奈はキッチンへといき、コーヒーをいれ、迅へと差し出した。
これを飲み終わるころには、きっと部屋の片付けも終わっているはず。そう思いながら、心奈は迅に、頭をさげ、あとわずかで終わる掃除を再開させた。

リビングに心奈が戻ると、話声が聞こえた。迅が持っているのは心奈の携帯であって、相手が誰だか、すぐに検討がついた。どうやらあと、数時間で道が通れるようになる様で、その時間にあわせて、迎えがくるといっていた。
そして、迅の車は、修理に出すとも。

「良かったですね」
迅は、心奈の顔を、みると、何か言いたげそうに見えた。でも、それが心奈にはうまく伝わってはなく。
「飯……でも食うか?」
言ったあと、すぐに迅の表情が、いかにも、まずいことを言ってしまったと現れた。よりによって、相手は心奈だ。
口がすべったはいい訳にはならない。
けれど、迅には、確信があった。心奈は断るだろうと。

「はい」
心奈からの返答が、想像していたものと、異なってしまい、迅は、信じられないように目を丸くした。
けれど自分から言い出したことなので、いまさら引っ込みがつくわけでもない。
だから、翔がくるまでの数時間、二人の時間のすごし方が決まってしまった。

心奈の自宅をでると、昨日の天気が嘘のように空は晴れていた。
「朝、一番で、開いてる喫茶店があるんです」
案内されるままに足を進める。その間、心奈は、たわいもない話をいくつも言葉にした。
昨日の天気の事から始まり、これからいく店のおススメのメニュー。これが、あの女なのかと思わず迅は感じてしまう。それほどまでに、心奈の迅への態度がたった一晩で変わってしまった。

「あ、このお店です」
ほんの昨日までは、二人でいる時間が、途方もなく長く感じられていたはずなのに、心奈の自宅からここまでの距離は、あっという間についてしまったと言う錯覚を思わず感じてしまった。しかもそれが錯覚なのかどうかも、迅には分からない。
店に入ると、二人用の席に腰をかけた。
そして、心奈がススメていた物を頼み、二人の間に、沈黙が訪れるかと思った。

けれど、心奈は違った。いきなりベラベラとしゃべるようになった訳ではないけれど、少なくとも一緒にいて、迅に退屈という感情を感じさせなかった。
今まで、深くしろうとさえも思わなかったけれど、心奈は話してみれば、とても話上手であり、それ以上に聞き上手だった。
自分の話をしながらも、いいところで、迅の方へと会話の主導権をふってくる。

そのきっかけになったのが、まさか昨夜、迅の垣間見せた、部屋の中をくちゃくちゃにしてしまった行為だということは、想像もできなかった。


・・・・To Be Continued・・・・・
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  •   23, 2014 18:19
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