リアルタイム: Magic city リクトアクト act 5 - スポンサー広告Magic city リクトアクト

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Magic city リクトアクト act 5

読者の皆様
いつも読んでくださってありがとうございます☆

この小説は、ラブ ファンタジーです。

↓↓↓↓↓↓↓↓
「イアンっ! イアン・ダーリンっ!」
もう、ありったけの声を出してやった。それは森の中へ静かに木霊しては消えていく。
今が、何時かも分からない。さっき気づいたけれど、どうやらこの森は、電磁波を狂わせてしまう波長をだしている。
ディアナの腕時計も、携帯も、全部狂ってしまっていた。

「……っ」
もうこみ上げてくる涙を、ディアナはどうする事もできなかった。
こんな事になるなんて、思ってもみなかった。ただ話してみたかった。こんな場所で奇遇にもあってしまったクラスメイトに。
カバンをあければ、ハンカチくらい入っていた。でも、たったそれだけをする事もできないくらいにディアナは憔悴していた。

ポツっ、ディアナの涙が下に落ちた。泣き声が反響すれば、自分がひとりぼっちな事をもっと感じてしまうのが嫌で、声さえ出すことができなかった。

下を向き、放心状態だったディアナの後ろで、ポキッと木を踏んだ音が聞こえた。
まさかそんな事あるもんか、今ここにいるのは自分ひとりなはず。だからこそこんなにも心細いんだから。
そんな思いを胸に抱きながらも、ディアナの体は振り返った。

振り返ると、そこには、イアンがいた。

あまりにもビックリしてしまい、ディアナは息をのみこんだ。
だって、さっきまで居なかったはず。何度呼んでも、その声に応えてくれなかったはず。なのに、どうして突然現れたのか。
もしも、この男を見つけたら、何て酷い言葉をかけてやろかと思ってた……はずなのに。
憔悴しきっていたディアナの体は、イアンの体へともたれかかる様に、倒れこんだ。

この森は普通とちがう。そんな事を考えながら。


気が付いたとき、ディアナは、見たこともない部屋に居た。

そこは、一言でいうならとても質素な部屋だった。
言葉を間違えれば、物置部屋といってもおかしくない。本当にそう思わせるほどに、その部屋には、何もなかった。
なのに、生活感はあるもんだから、ディアナは驚いていた。
まるで、ここは……。
ディアナの前に、コトッとカップが置かれた。なかにはミルクが入っていた。
ディアナはその背中を見て、もう驚かなかった。
「……ありがとう」
イアンは、自分のカップを手にとってくると、ディアナの側へと腰かけた。
「あなたの家なのね」
殺風景すぎるけれど、きっとそうだと思った。
「何してたんだ」
何してたんだと聞かれ、あらためて考えてみると、イアンに何て説明すればいいのかが分からなくて、言葉につまってしまった。なぜ、ついてきてしまったのか、なぜ、声をかけてしまったのか、そしてなぜ無視をされ、いきなり現れたのか、助けてくれたのかも。一言で質問され、簡単に説明できるきがしなかった。
「この間……」
途中まで出しかけたけれど、ディアナは口をとじてしまった。
あんな些細なこと、きっと覚えてない、そう感じてしまった。

「この森には近づくな」
今、目の前にいるのは、あの時助けてくれたはずの男なのに、吐かれた言葉の冷たさに、一時ディアナは言葉を失った。
でも、どうしてかくらいなら……そう思ってなぜかと聞いた。
「アンタが何の属性を持っているかは知らないが、この森には入れても、出ることができるのは、ダーリン家だけだ」
イアンの口から、訳をきいて、ディアナは納得する事ができた。
この森は、別名(迷いの森)といわれている。容易くはいる事はできるけれど、この森は生きていて、けっして、入った人間を逃がそうとしない。唯一できるとすれば、時空属性を持っている、ダーリンの家系だけ。

確かに、あの森に入ったとき、普通と何か違うと感じた。そんな森に、偶然とは言え、足を踏み入れた自分は、確かに迷惑だったかも知れない。
「ごめんなさい」
こんな所まで、来てしまったけれど、自分が歓迎されていないことは分かった。
ディアナはゆっくりと立ち上がった。その、ディアナの手は、イアンにつかまれていた。
「座って」
そう言われた理由が分からないけれど、ディアナはその通りにした。すると、イアンはディアナの腕に手をやった。
すぐに、腕に暖かい感触が触れたのが分かった。ディアナはあっと驚いてしまう。
さっき森で無我夢中で走ったとき、ディアナの体には沢山の擦り傷が出来てしまった。
イアンはその擦り傷に、ゆっくりと触れていく。すると暖かい感触のあと、傷はひとつとしてなくなっていた。
「凄い……」
イアンに出会ってから、これまで、ディアナはいくつもの不思議な物をみてきた。
でも今が一番、驚いているようだった。
重かったからだは、嘘のように軽くなっていた。
「立って、送ってくから」
イアンの言葉だけを聞いていると、とても冷たく感じるのに、そのほんの少し隙間から見え隠れする態度に、ディアナは、もう何度目にかに触れている。
(この人が分からない)
それはディアナの率直な感想だった。
イアンは、ディアナを立たせると、掌を垂直に落とした。すぐに現れたのは、歪んだ景色。
その向こうに見えたのは、大きな虹だった

イアンは何も言うことなく、ディアナの手をとると、その空間の中に、片足を踏み入れた。
初めての事で、ディアナは感情がついていかない。この空間の向こう側に見えるのは、間違いなく、ハニーウォータの街だった。

後ろを振り返ると、そこには、まだイアンの部屋が見える。けれど次の瞬間には、ディアナの足は、ハニーウォーターへと着いていた。

「あ、あのっ」
ディアナの声は、イアンの背中にかかっていた。多分、もうイアンの中で、用事は片したことになっている。
でも、ディアナは違った。
(この人をもっと知りたい)

口はそっけなくて、態度も悪いけれど、ほんの僅かだけ見せる優しさを、もっと、もっと知りたい。
それは、単にクラスメイトになるからだとか、好奇心だとか、そんな簡単なものじゃなく。
ディアナは、イアンに手を差し出した。
「ディアナ・オーリムって言うの」
まっすぐに、イアンを見る。すると、それに答えてくれたのか、イアンはその手をとった。
「イアン・ダーリン。宜しく」

……To Be Continued…

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  •   01, 2014 11:25
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