リアルタイム: Magic city リクトアクト act 4 - スポンサー広告Magic city リクトアクト

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Magic city リクトアクト act 4

読者の皆様
いつも読んでくださってありがとうございます☆

この小説は、ラブ ファンタジーです。
・・・・・・
その翌日、ディアナは、教会からの使いで、隣街のハニーウォーターへきていた。
本当ならば、サーシャが休みだと聞いていたので、時間の短縮にもなるからと彼女に連れてきてもらう予定だったけれど、朝になって、仕事がはいってしまい、たまには景色を見ながらバスに乗るのもいいだろうと、一人、バスに揺られていた。

予定の時間よりも早くついてしまったディアナ。何でもこの街の名産は、数ある花の蜜から採取して作る香水。ひとつの花の蜜だけでつくる事もあれば、ふたつの蜜を混じりあわせ調合し作ることもある。そんな技術をもっているのは、この街だけ。ディアナはこの町に入った瞬間から、すぐに鼻を掠めた香りを楽しんでいた。

ハニーウォーターには、主に水属性の人が多い。そして、天属性の人も。
それはこの街ならではの事。花を育てる水と、それに関係する天気と。それがあるからこそ、この街は成り立っていた。

それはその植物に対して、天属性の人々が、天気を僅かずつ調整しているからだった。

そして、この町には、もうひとつの人気があった。

(うわぁ、綺麗……)
ディアナが見上げている頭上には、七色の輝く大きな虹がかかっていた。
この街には、毎日こうして虹がかかっている。
これも、水属性と天属性が多いこの町ならではの事だった。
だから、この町には、観光客も多い。

中々忙しくて、こられないからこそ、ずっと見ていたい。そんな事を考えながら歩いていると、ふと、何かにぶつかってしまう。反射的にあやまって、頭をあげたディアナは、思わずあっと声をだしそうになって口元を抑えた。
(この人……)
見たことがあった。一方的にだけれど話をした事もあった。
イアン・ダーリンがそこには居た。

ディアナは、本人を目の前にしても、信じられずにいた。
記憶によれば、彼は有名人だ。それもかなりの。それがこんな所にいて、しかも一人で? あぁ、でも、この間見たときも、彼は一人だった気がする。

「あ、あのっ」
何か話しかけたいと思った。少なくとも、彼と自分は同い年なはず。スクールで顔をみせる事も多いかもしれない。
けれど、ディアナの気持ちは全くといっていいほど、イアンには届いていないらしい。その証拠に、もう既にディアナの目の前に、イアンの姿はなかった。

「あ、ねえっ!」
正直、なぜ、引き止める様な言葉をだしてしまったのかは分からない。
でも、話かけずには、いられなかった。



イアンの足は、ディアナの数歩分は速い。それに中々追いつけないけれど、無視をされっぱなしはあんまりだと、先ほどから、ディアナの足音は、イアンの足音に続いている。せっかく、はるばるバスでやってきて、ほんの少しだけれど虹もみれた。教会からの使いを終えた後は、ゆっくり香水でも見て街の中を回る予定だった。でもディアナの足は、今、森の中を歩いていた。

ディアナは、歩きやすい靴を履いてきていてよかったと心から思った。
後ろについてきていると、わかっているはずなのに、さっきから、イアンの足の速度は一向に変わることはない。大体にして、こんな森に何のようがあるのかも分からない。
ひょいひょいと、木のよけては歩く所をみると、よほどこの場所にイアンは慣れているんだろと思った。
言うならば、熟知している。
「ねえっ! ちょっと待ってよ!」
もう一体、この台詞を何度言っただろう。なのに、イアンは一度たりとも振り返ってはくれない。
くやしくて、くやしくて、でもそれ以上に、今、はぐれてしまったら最後、無我夢中でついてきた自分に、元の道を帰れる気がしなかった。こんな知らない土地で、それも森の中。
「もうっ! なんなのよっ」
声にだしてみるけれど、ディアナのほっぺは震えていた。右手でごしごしと目元を拭うと、それでも懸命にイアンについて歩いた。たかだか30分といえば、簡単に聞こえてしまうかもしれないけれど、気が付けば周りは木々しかみえないこの場所は、ディアナにとって、イアンだけが頼りだった。……なのに。


「嘘でしょ?」

疲れて、ほんの少し、呼吸を整えただけ。
他になにもしてなんかない。イアンをずっと追いかけていたはず、なのに、ディアナの前から、イアンの姿は消えていた。

……To Be Continued…

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  •   30, 2014 10:37
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